文献情報
文献番号
201120010A
報告書区分
総括
研究課題名
健康増進施策推進・評価のための健康・栄養モニタリングシステムの構築
課題番号
H21-循環器等(生習)・一般-010
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
吉池 信男(公立大学法人青森県立保健大学 健康科学部栄養学科)
研究分担者(所属機関)
- 伊達 ちぐさ(兵庫県立大学 環境人間学部食環境栄養課程)
- 徳留 裕子(名古屋学芸大学管理栄養学部)
- 広田 直子(松本大学人間健康学部)
- 福井 充(大阪市立大学大学院医学研究科)
- 中神 朋子(東京女子医科大学内科学第三(糖尿病センター))
- 横山 徹爾(国立保健医療科学院生涯健康研究部)
- 中村 雅一(大阪府立健康科学センター脂質基準分析室)
- 由田 克士(大阪市立大学大学院生活科学研究科食・健康科学講座)
- 西 信雄(国立健康・栄養研究所国際産学連携センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
11,360,000円
研究者交替、所属機関変更
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研究報告書(概要版)
研究目的
健康増進施策を国及び都道府県等各自治体で効果的に推進するためには、対象住民の健康・栄養状態を継続的にモニタリングすることが必須である。本研究課題では、調査協力率の向上及び都道府県レベルでのデータ活用の充実を目指して、従来実施されてきた国及び都道府県健康・栄養調査の手法を見直すために必要な検討を行う。
研究方法
1.対象者の抽出方法及び協力の依頼方法、2.データ収集の枠組み、3.血液等の検査及び各調査の標準化手法、4.簡便な食事調査手法、5.新たな調査設計に対応した統計学的手法、6.調査データの都道府県健康増進計画への有効活用に関して検討及び開発を行う。特に食事調査については、現在の家庭ごとの「秤量記録法」には限界があると言われている。そこで、調査対象者の負担を軽減して協力率を上げ、同時に調査精度を保つことを目的に、24時間思い出し法に携帯電話のデジタルカメラ機能を活用した新たな方法を開発する。
結果と考察
携帯電話のカメラ機能を補助的に利用した24時間思い出し法の妥当性とその過誤要因の検討を行い、実施可能性及び精度の点から、新しい調査方法として有力な選択肢になり得ると考えられた。健康日本21地方計画の最終評価のためのデータ活用(解析、過去との経年比較、施策評価等)について、県・保健所の実務者に向けた「健康増進施策推進・評価のための健康・栄養調査データ活用マニュアル」(http://www.nih.go.jp/eiken/chosa/pdf/20111215.pdf)を完成させた。国民健康・栄養調査の協力率に関連する要因を分析し、論文化した。健康日本21の評価に用いられた統計学的手法を整理したワークシートや集計用ソフトウェアを開発し、公開した。国民健康・栄養調査における血液精度管理の新たなシステムを提案した。
結論
今回検討した食事調査法を、実際の健康・栄養調査においても実用可能な方法として提案したい。また、開発した解析ツール、データベース並びにマニュアルは、健康日本21地方計画の最終評価及び新たな健康増進施策の立案のために活用されている。
公開日・更新日
公開日
2015-10-07
更新日
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