緩和医療に携わる医療従事者の育成に関する研究

文献情報

文献番号
201119027A
報告書区分
総括
研究課題名
緩和医療に携わる医療従事者の育成に関する研究
課題番号
H22-がん臨床・一般-004
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
木澤 義之(筑波大学 大学院 人間総合科学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 森田 達也(聖隷三方原病院 緩和支持治療科)
  • 岡村 仁(広島大学大学院 保健学研究科)
  • 大滝 純司(北海道大学 医学部)
  • 佐藤 哲観(弘前大学医学部付属病院)
  • 小川 朝生(国立がん研究センター東病院 臨床開発センター)
  • 山本 亮(佐久総合病院 総合診療科)
  • 多田羅 竜平(大阪市立総合医療センター緩和医療科兼小児内科)
  • 永山 淳(ピースクリニック中井)
  • 高橋 美賀子(聖路加国際病院 看護部)
  • 宮下 光令(東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学)
  • 笹原 朋代(筑波大学医学医療系看護科学域)
  • 中澤 葉宇子(国立がん研究センター中央病院臨床試験・治療開発部)
  • 岩満 優美(北里大学大学院医療系研究科医療心理学)
  • 伊勢 雄也(日本医科大学薬剤部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
13,525,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
緩和ケア専門家が効果的に活動するための教育プログラムを開発し、その効果的な教育方法を明らかにすること。加えて、基本的な緩和ケアを実践するがん診療に携わる医療従事者の教育方法についても検討を行う。
研究方法
1)『地域の専門緩和ケアサービスの連携尺度』の作成;インタビュー調査と専門家会議によって作成されたドラフトの信頼性と妥当性の検証を行った。2)前年度に作成した地域緩和ケア研修会プログラムを介入として、前述の地域連携尺度をプライマリ・アウトカムとしたランダム化比較試験を実施した。研修会の前調査は2011年8月、前期の介入は同9-10月に、介入後調査が2012年1月に行った。3)医師に対する緩和ケア研修会PEACEプログラムの教育効果の測定尺度であるPEACE-Q33を開発し、緩和ケア研修会を介入とした前後比較研究を実施した。4)看護師に対する緩和ケア教育プログラムであるELNEC-Jの教育効果の評価尺度のドラフトを作成し、信頼性と妥当性を検証中である。
結果と考察
1)地域の専門緩和ケアサービスの連携尺度』が開発された。【緩和ケアの質の向上の機会】、【患者の紹介時の連携】、【地域の専門的緩和ケアサービスに関する知識】、【専門緩和ケアサービス同士のサポート】の4ドメイン、12項目からなり、信頼性と妥当性は良好であった。2)地域緩和ケア研修会プログラムを介入としたRCTを実施し、地域緩和ケア研修会プログラムの有効性を検証した。結果は解析中である。3)PEACE-Q33が開発され、研修会を介入とした前後比較研究を実施し、教育効果の検証を行った。結果は解析中である。4ELNEC-Jの教育効果の評価尺度のドラフトが作成された。信頼性と妥当性を検証中である。5)小児科医に対する教育プログラムであるCLICの教育効果の評価尺度の開発を開始した。6)平成23年度緩和ケアチーム研修会を東京で2回実施し、110名の参加があった。参加者による研修会の評価は良好だった。
結論
1)『地域の専門緩和ケアサービスの連携尺度』の作成尺度が開発された。2)地域緩和ケア研修会プログラムを介入としたRCTを実施し、現在結果解析中である。3)緩和ケア研修会PEACEプログラムの教育効果の測定尺度であるPEACE-Q33が開発され、緩和ケア研修会を介入とした前後比較研究が実施された。現在結果解析中である。3年目(平成24年度)は、本年度行た介入研究の結果を解析し、結果を公表するとともに、プログラムを修正、改善したい。また、ELNEC-J、CLICの教育効果を検証するための尺度を開発し、プログラムの効果を測定する予定である。

公開日・更新日

公開日
2015-05-21
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2012-12-27
更新日
-

収支報告書

文献番号
201119027Z