文献情報
文献番号
201114025A
報告書区分
総括
研究課題名
食道がん化学放射線療法後局所遺残再発例に対するタラポルフィリンナトリウム(レザフィリン)及び半導体レーザー(PDレーザー)を用いた光線力学療法の多施設第I/II相試験
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-臨床研究・一般-018
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
武藤 学(京都大学 医学研究科)
研究分担者(所属機関)
- 矢野 友規(国立がん研究センター東病院)
- 飯石 浩康(大阪府立成人病センター)
- 滝沢 耕平(静岡県立静岡がんセンター)
- 片岡 洋望(名古屋市立大学 医学研究科)
- 中村 哲也(獨協医科大学)
- 西崎 朗(兵庫県立がんセンター)
- 石川 秀樹(京都府立医科大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療技術実用化総合研究(臨床研究推進研究)
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
49,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
食道がん化学放射線療法後の遺残再発に対する救済治療を新世代PDTで行い、臓器温存が期待できる根治的低侵襲救済治療法の開発を行うこと。
研究方法
食道がん放射線療法後局所遺残再発例に対するタラポルフィンナトリウム(レザフィリン)及び半導体レーザ(PDレーザ)を用いた光線力学療法の多施設第I/II相試験を実施する。
結果と考察
第I相には計9例が登録された(全例男性、年齢中央値:72歳)。レベル1~3のどのレベルにおいてもDLTとなる有害事象は発現せず、推奨レーザ照射量は100J/cm2に決定された。第II相には計10例(男性9例、女性1例、年齢中央値:73歳)が登録された。第I相の推奨レーザ照射量での治療例3例を含む計13例におけるCR割合は、6/13(46%)であった。また、全19例に重篤な有害事象は認められず、日光過敏症も1例もなかった。本研究成果により、タラポルフィンナトリウムと半導体レーザを用いた新規PDTは、高い奏効率が期待できる安全な救済治療のひとつになると期待される。
結論
タラポルフィンナトリウムと半導体レーザを用いた新規PDTは、食道がん化学放射線療法後の遺残再発に対する新たな低侵襲救済治療オプションとなるとと期待される。
公開日・更新日
公開日
2012-06-29
更新日
-