文献情報
文献番号
201113006A
報告書区分
総括
研究課題名
臨床研究ポータルサイトＩＣＲｗｅｂを用いた研究者、倫理審査委員、臨床研究専門職、市民の教育と啓発
課題番号
H21-臨研（教育）・一般-006
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
山本 精一郎(独立行政法人国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報提供研究部 医療情報評価研究室)
研究分担者(所属機関)
- 藤原康弘(独立行政法人国立がん研究センター中央病院 乳腺科・腫瘍内科)
- 福田治彦(独立行政法人国立がん研究センター がん対策情報センター 臨床試験支援部)
- 安藤正志(独立行政法人国立がん研究センター中央病院 乳腺科・腫瘍内科)
- 柴田大朗(独立行政法人国立がん研究センター 臨床試験支援部)
- 山下紀子(独立行政法人国立がん研究センター 学際的研究支援室)
- 多田三千代(独立行政法人国立がん研究センター中央病院 臨床試験支援室)
- 小林典子(独立行政法人国立がん研究センター中央病院 臨床試験支援室)
- 山上須賀(独立行政法人国立がん研究センター 学際的研究支援室)
- 溝田友里(独立行政法人国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報提供研究部)
- 吉村健一(京都大学医学部附属病院探索医療センター検証部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療技術実用化総合研究（臨床研究基盤整備推進研究）
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
24,796,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書（概要版）
研究目的
我が国では臨床研究に携わる人々に対する系統的な教育がほとんど行われていない。そこで2008年改正の臨床研究に関する倫理指針では、研究者等に対する教育が義務化され、倫理審査委員に対する教育が努力目標とされた。本研究班が厚労科研費により立ち上げた臨床研究教育のためのe-learningサイト(ICRweb)は上記指針に関する医政局局長通知でも紹介され、この2年に約10,000人の利用者登録、約5,000人の修了証発行を行うことができた。今後も、ICRwebコンテンツの更なる充実と利用により、研究者、倫理審査委員、臨床研究専門職、市民に対し、さらに臨床研究の教育と啓発を行うことを目的とする。
研究方法
①ICRwebを用いた臨床研究機関支援プログラムの開発
臨床研究機関の教育研修担当者等を対象に、研究者等や倫理審査委員に対する教育を施設で効果的に実施するためのセミナーを実施し、それを基に汎用的な教育研修プログラムを開発する。ICRwebコンテンツに対し、修了証を発行することにより、施設の教育履修管理のためのツールを提供する。
②ICRwebを用いた研究者等支援プログラムの開発
臨床研究方法論、生物統計学などの教材、医師主導治験実施マニュアルなど研究実施の促進・支援に寄与するコンテンツの開発・配信を行う。
③ICRwebを用いた国民が臨床研究の理解を深めるための研究
市民団体などと協力し、国民に臨床研究に関する知識の普及させる方法の開発を行う。
臨床研究機関の教育研修担当者等を対象に、研究者等や倫理審査委員に対する教育を施設で効果的に実施するためのセミナーを実施し、それを基に汎用的な教育研修プログラムを開発する。ICRwebコンテンツに対し、修了証を発行することにより、施設の教育履修管理のためのツールを提供する。
②ICRwebを用いた研究者等支援プログラムの開発
臨床研究方法論、生物統計学などの教材、医師主導治験実施マニュアルなど研究実施の促進・支援に寄与するコンテンツの開発・配信を行う。
③ICRwebを用いた国民が臨床研究の理解を深めるための研究
市民団体などと協力し、国民に臨床研究に関する知識の普及させる方法の開発を行う。
結果と考察
サイトの改良、周知を続けることにより、1年間で、新たに約6,000人の登録を得、3,000人以上の初級編修了者に対し、修了証を発行した。臨床研究に携わる者や臨床研究機関に対する数々のシンポジウム、セミナーを行い、教育機会を提供するとともに、新規に20以上のコンテンツを配信した。
結論
ICRwebは、数多くの大学、医療機関で公式プログラムとして採用され、臨床研究教育の一つのスタンダードとして利用されている。これまで、日本全国の数多くの施設に在籍する、臨床研究に携わるすべての職種に対し、臨床研究教育機会を提供してきた。結果として、被験者保護に十分配慮した社会的意義のある臨床研究が国中で実施できる体制作り、国民が研究の重要性を理解し、社会的意義のある研究を国民が支援するような体制作りの一助になったと考える。
公開日・更新日
公開日
2012-06-28
更新日
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