高度医療技術の効率化及び標準化の開発に関する研究

文献情報

文献番号
201111001A
報告書区分
総括
研究課題名
高度医療技術の効率化及び標準化の開発に関する研究
課題番号
H20-活動・指定-006
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
嘉山 孝正(独立行政法人国立がん研究センター)
研究分担者(所属機関)
  • 荒井 保明(独立行政法人国立がん研究センター中央病院 放射線診断科)
  • 伊丹 純(独立行政法人国立がん研究センター中央病院 放射線治療科)
  • 金澤 右(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科放射線医学)
  • 寺内 隆司(独立行政法人国立がん研究センターがん予防・検診研究センター 検診開発研究部)
  • 佐久間 一郎(東京大学大学院工学系研究科 医用工学)
  • 竹内 義人(独立行政法人国立がん研究センター中央病院 放射線診断科)
  • 曽根 美雪(岩手医科大学放射線科)
  • 成田 善孝(独立行政法人国立がん研究センター中央病院 脳脊髄腫瘍科)
  • 栗原 宏明(独立行政法人国立がん研究センター中央病院 放射線治療科)
  • 吉村 亮一(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 放射線腫瘍学)
  • 馬屋原 博(独立行政法人国立がん研究センター中央病院 放射線治療科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療機器開発推進研究(医療機器[ナノテクノロジー等]総合推進研究)
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
144,883,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
外科的治療に匹敵する局所治療を非侵襲的に行うための高度医療技術を開発、評価する。
研究方法
研究内容を「局所療法を正確に誘導する高度画像技術」と「確実な治療効果を挙げ得る高度局所療法」に大別し、前者については、「CT、MRIのvolume dataと患者の体表位置情報から任意穿刺方向の画像を表示する技術」、「磁性体不可のMRI下で穿刺を誘導する画像技術」、「Adaptive Radiation Therapyのために種々の画像情報を統合する技術」、「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のためのPET-CT画像による画像支援技術」について、後者については、「経皮的凍結療法」、「Irreversible Electroporation (IRE)」、「集束超音波」、「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」について研究を進めた。
結果と考察
高度画像誘導技術については、1)CTやMRIのvolumeデータと磁場情報により穿刺誘導情報を表示する小型穿刺用プローブを試作した。また、MRI下用光学式穿刺誘導情報表示装置を試作した。後者は精度が高く、普遍性の高い仮想穿刺画像装置に発展可能と判断された。2)Adaptive Radiation Therapyのための放射線治療装置付属コーンビームCT装置を用いた線量分布表示技術、光学的体表面位置決め支援システムについて評価し、改良により実用化可能と判断された。3)BNCTのための18F-FBPA PETに用いるFBPA製剤の合成系を完成した。高度局所治療技術については、腹部・骨盤内実質臓器に対する経皮的凍結治療の第I/II相試験、有痛性骨軟部・骨盤内腫瘍に対する経皮的凍結治療の第I/II相試験、腹部実質臓器に対するIrreversible Electroporation (IRE)治療の第I/II相試験、骨軟部腫瘍に対するIrreversible Electroporation (IRE)治療の第I/II相試験、有痛性後腹膜・骨盤内腫瘍に対する集束超音波治療の第I/II相試験(JIVROSG-1105)の試験計画書を作成し、試験開始のための手続きを進めた。いずれも、高度医療評価制度によるものであり、本邦への導入に寄与すると考えられる。
結論
外科的治療に匹敵する高度医療技術に必要な高度局所療法とこれを誘導する高度画像誘導技術について検討した。

公開日・更新日

公開日
2012-06-26
更新日
-

収支報告書

文献番号
201111001Z