文献情報
文献番号
201105015A
報告書区分
総括
研究課題名
戦略研究の新規課題等に関する研究
課題番号
H23-特別・指定-011
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
黒川 清(政策研究大学院大学 政策研究科)
研究分担者(所属機関)
- 川上 浩司(京都大学 薬剤疫学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
8,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究は、厚生労働科学研究における戦略研究を継続させていくために、平成25年度から実施を予定する戦略研究のための新規課題の選定と、平成24年度に研究実施計画書を作成するための公募要項の作成に関する研究を行うことを目的として実施した。
研究方法
研究は、戦略研究企画・調査専門検討会の関係者を中心とする研究班を構成することにより行った。まず、新たな研究課題に関するヒアリングを行い、次期戦略研究課題候補として整理し、この候補の中から平成25年度以降に取り組む新規課題を選定することとした。次に、選定した課題解決のために実施する大規模介入研究の実施計画策定に必要な具体的要項(案)については、分担研究「戦略研究に向けた研究実施計画書作成のための公募要項策定に関する研究」において検討することとし、公募要項案の作成を行った。この公募要項案を踏まえ、公募方法(研究ステップ、説明・応募方法、申請書類、検討・選定方法等)について検討し、実施手順として取りまとめ公募要項案に反映した。さらに戦略研究の意義や目的、これまでの成果や実績を普及啓発するための媒体を開発した。
結果と考察
新規課題は「生活習慣病発症者の重症化予防のための戦略研究」とし、当該戦略研究の実現に向けて、平成24年度は「生活習慣病発症者の重症化予防のための効果的な保健指導方法の開発」に関する研究実施計画書の作成を行うことを提言し、そのための公募要項案と関連資料等を作成した。この際、戦略研究の周知効果を高め、多くの研究者に普及啓発させることを目的とした媒体として、ホームページ、パンフレット、手引きを開発した。
今後、戦略研究の次期課題を発掘し、実際の戦略研究の立ち上げにつなげていくためには、研究課題の発掘から研究実施計画書作成のための公募までのプロセスの標準化と透明性が必要になると考えられることから、当該プロセスの標準化と透明性確保に向けたチェックポイントを考察した。
今後、戦略研究の次期課題を発掘し、実際の戦略研究の立ち上げにつなげていくためには、研究課題の発掘から研究実施計画書作成のための公募までのプロセスの標準化と透明性が必要になると考えられることから、当該プロセスの標準化と透明性確保に向けたチェックポイントを考察した。
結論
本研究により、平成25年度から実施を予定する戦略研究のための新規課題「生活習慣病発症者の重症化予防のための効果的な保健指導方法の開発」が選定され、平成24年6月に当該研究に関する公募説明会および公募へとつなげることができた。本研究で整備された知見をもとに、来年度以降、次期戦略研究の課題設定等のプロセスの標準化に資するとともに、厚生労働科学研究における戦略研究の一層の推進に資する。
公開日・更新日
公開日
2012-11-22
更新日
-