文献情報
文献番号
201105014A
報告書区分
総括
研究課題名
障害関係分野における今後の研究の方向性に関する研究
課題番号
H23-特別・指定-006
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
岩谷 力(国立障害者リハビリテーションセンター)
研究分担者(所属機関)
- 江藤 文夫(国立障害者リハビリテーションセンター)
- 加藤 誠志(国立障害者リハビリテーションセンター)
- 樋口 輝彦(独立行政法人精神・神経医療研究センター)
- 林 謙治(国立保健医療科学院)
- 海野 耕太郎(国立障害者リハビリテーションセンター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
2,400,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
わが国として重点的に推進するべき障害研究の分野や中長期的な達成目標の策定に向けた課題や論点を整理し、目標達成のために必要な国の研究推進体制のあり方を研究する。
研究方法
障害保健福祉分野における専門家等に今後の障害保健福祉施策に関するアンケート調査を実施するとともに、障害当事者である研究者に対しても最近の動向を踏まえた施策に関する調査を行った。また、過去数年間の厚生労働科学研究費補助金の成果表や最近の同制度の改正について調査した。他方、国立障害者リハビリテーションセンターについて、中期目標における位置づけを確認し、同センター研究所の研究動向について調査を行った。さらに、過去10年間のわが国における障害関係の研究成果に関する文献調査を行った。
結果と考察
アンケート調査では、研究課題(医療・福祉・医療福祉連携・福祉行政)、研究領域、障害種別及び研究分野に関する質問を専門家と当事者を対象に行い、それぞれ42名(68.8%)及び6名(100%)から回答があった。過去10年間の厚生労働科学研究については、大幅に交付額が減少していること、採択件数について減少傾向にあることなどの特徴が見られた。過去10年間のわが国における障害関係の研究成果に関する文献調査では、福祉工学、医療及び福祉の各領域における文献件数等の成果を得た。調査結果から考察を行い、障害保健福祉分野の中長期的な課題として、ニューロリハビリテーション研究、障害者のヘルスプロモーション、スポーツ活動の支援、高齢化社会の進展への対応、支援機器の開発・普及、積極的な情報提供、障害保健福祉施策に係るマクロ経済的な研究等が求められていることや、現在各省庁がそれぞれ有している障害保健福祉施策に関する研究成果の一元化が必要であることなどの結論を得た。これらの課題について、国立障害者リハビリテーションセンターでは一定水準以上の取組が行われており、障害福祉に関する行政データ集積、解析について優位性を有していると考えられる。
結論
今後の障害福祉領域における厚生労働科学研究が中期的に取り組むべき重点研究課題として、以下の5項目に関する提言を行う。「直面する課題への取組」「先端科学技術を利活用したリハビリテーションプログラム並びに福祉機器開発」「保健・医療・福祉連携による社会参加支援」「福祉資源の開発と分配に関する社会学的・経済学的・行政学的研究」「行政データ収集・解析システムの開発」
公開日・更新日
公開日
2015-05-29
更新日
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