医療イノベーション実現のための諸施策(創薬支援機関構築、規制改革、個別化医療実現)に係る予備的研究

文献情報

文献番号
201105013A
報告書区分
総括
研究課題名
医療イノベーション実現のための諸施策(創薬支援機関構築、規制改革、個別化医療実現)に係る予備的研究
課題番号
H23-特別・指定-005
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
藤原 康弘(独立行政法人国立がん研究センター 中央病院 乳腺科・腫瘍内科)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
8,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
政府の「新成長戦略」ではライフ・イノベーションによる健康大国戦略の一環として、日本発の革新的な医薬品、医療技術の研究開発を促進する「医療イノベーション」を推進することとしている。シーズ研究から産業化に至る円滑な資金・支援の供給や実証試験を容易にする規制の合理的見直しなど、イノベ-ション創出のための制度・規制改革、個別化医療の実現における医療経済効果を検証する。
研究方法
各項目における有識者との聞き取り調査、規制当局・省庁・各実施機関関係者を交えた検討会を開催し、現状と将来のあり方を検討した。また海外調査(英国・米国)を行い、現行制度との比較及び日本国内での実用化の将来性を検討した。
結果と考察
各調査項目についての専門家からの聞き取り調査を行った。
創薬支援機関については機能の集中とアカデミア、産業界の連携が今後必要である。
また、各機関との連携による「創薬支援ネットワーク」構築を提唱した。さらに支援機関についてはACRO機能を付与し、一層の産官学の連携強化が必要であると考えられる。
医薬品・医療機器実用化における規制改革については、医療機器の特性を踏まえた法令整備が急務であり、医薬品においては新たなガイドラインの策定、規制当局の体制強化、人材確保が要求され、研究整備とともに大枠での改革が必要であると考えられた。
個別化医療においては海外の調査結果をもとに、実用化における基盤整備とともに、安全性や有効性、経済性の評価を行政主導で行うことが望ましく、将来の実用化に向けた検討を行うことが必要であると考えられた。
結論
これらの調査結果は政府の「日本再生戦略」に盛り込まれ、具体的な政策、関係法令整備、ガイドライン策定に還元されるものである。

公開日・更新日

公開日
2012-11-22
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201105013C

成果

専門的・学術的観点からの成果
政府の日本再生戦略・医療イノベーション5カ年戦略の立案において、各専門家からのヒアリング、現状調査、各種専門分野における検討会で検討を進めた。
今後の結果は政策に活用されるものである。
臨床的観点からの成果
行政政策のため、該当なし
ガイドライン等の開発
各項目(創薬支援・医薬品・医療機器実用化促進に係る規制改革・個別化医療の経済的効果)について、各専門有識者より聞き取り調査を行い、現状と方向性の検討を行った。今後、内閣官房ならびに関係省庁での審議会等で提言し政策に反映される。
その他行政的観点からの成果
本研究での調査は、医療イノベーションの推進・医療産業界の振興・発展を国策とするため、有識者との検討および諸外国(英国・米国)の調査を行ったものである。本結果をもとに政府の日本再生戦略ならびに医療イノベーション5カ年戦略に活用され、行政に反映されるものである。
その他のインパクト
医療イノベーション推進シンポジウムを2012年2月12日(日)に開催。(東京・有楽町)
産官学の有識者を交え、医療産業の発展、将来の医療提供のあり方を関して意見交換を行った。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
2件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
1件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-06-15
更新日
-

収支報告書

文献番号
201105013Z