特定保健指導の階層化基準外の者の保健指導の有効性に関する研究

文献情報

文献番号
201101038A
報告書区分
総括
研究課題名
特定保健指導の階層化基準外の者の保健指導の有効性に関する研究
課題番号
H23-政策・一般-003
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
岡山 明(公益財団法人結核予防会 第一健康相談所 生活習慣病予防研究センター)
研究分担者(所属機関)
  • 三浦 克之(滋賀医科大学 社会医学講座公衆衛生学部門)
  • 安村 誠司(福島県立医科大学 医学部公衆衛生学講座)
  • 坂田 清美(岩手医科大学 医学部衛生学公衆衛生学講座)
  • 岡村 智教(慶應義塾大学 医学部衛生学公衆衛生学)
  • 日高 秀樹(滋賀医科大学 医学部内科学教室)
  • 奥田 奈賀子(独立行政法人 国立健康・栄養研究所 栄養教育研究部食育研究室)
  • 西村 邦宏(国立循環器病研究センター EBM・リスク解析室)
  • 中村 幸志(金沢医科大学 公衆衛生学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(政策科学推進研究)
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
9,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
我々は平成20年度から20保険者の協力を得て健診・保健指導・医療費のデータ収集と分析を行っている。本研究では特定健診・保健指導制度の向上のために必要な疫学的エビデンスを2つの方法で明らかにする。
研究方法
第1は保健指導の方法と効果に関して、この研究班の元となった研究班で収集した情報、すでに研究が終了した研究、及び本研究班の研究協力施設のうち国保ヘルスアップ事業等ですでに行った事業結果を整理し学会誌に報告する。第2は保険者と共同で前向きに実施する保健指導効果の検討である。対象者を明確化するため各保険者の平成23年度特定健診対象者すべての医療費(H22-25年)、特定健診結果(H23-25年)を収集する。階層化の積極的支援または動機づけ支援の条件を満たすが現在治療中の者、および条件を満たさない治療中のものに対して、主治医の協力を得て保険者が実施する。H23年12月現在で12保険者が研究参加を表明しており、今後契約とH24年2月以降の実務研修会とH24年度の指導実施に向けて準備を進めている。対照は保険者内で同一の特性を持つ対象者を仮想的に設定して前向きに追跡する。支援群には研究班の作成したプロトコールに沿って支援を実施する。
結果と考察
現在H20-22年度に厚生労働省保険局で行われた「治療中の者に対する保健指導効果に関する研究」事業の収集済み個別データと追加データ収集に関する了解を得てデータ収集を行っている。H20-22年度に実施された厚生労働省保険局の「治療中の者に対する保健指導の有効性に関する研究」事業では医療費に大きな効果が観察された。以上から保健指導対象は高血圧で治療中のものに絞って対象とすることとした。
本年度は計画の初年度として既存データの収集と階層化基準外のものの保健指導に関するプロトコールを検討し、研究に賛同する保険者の募集と、実際の保健指導とデータ収集に向けた準備を行った。し、プロトコールの作成、対象施設の募集、研修会の実施を順次行った。H24年度支援実施の体制を整えた。
結論
特定健診の階層化基準外の者に対する保健指導の有効性を医療費で評価するため、対象疾患を治療中の高血圧者とし、対象施設を募集した。現在各施設で対象者の募集を行っており、平成24年度後半には六ヶ月の支援が完了する予定である。

公開日・更新日

公開日
2012-11-06
更新日
-

収支報告書

文献番号
201101038Z