CBRNEテロ対策に対する効果的な対策の検証と国際連携ネットワークの活用に関する研究

文献情報

文献番号
201036031A
報告書区分
総括
研究課題名
CBRNEテロ対策に対する効果的な対策の検証と国際連携ネットワークの活用に関する研究
課題番号
H22-健危・一般-013
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
近藤 久禎(独立行政法人国立病院機構災害医療センター 臨床研究部)
研究分担者(所属機関)
  • 黒木 由美子(財団法人日本中毒情報センター)
  • 明石 真言(独立行政法人放射線医学研究所)
  • 齋藤 智也(慶應義塾大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康安全・危機管理対策総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
CBRNEテロ全体を総合的な観点からみた、リスク評価を行う。また、国際的な緊急連絡体制と連動した国内のサーベイランス手法、システムを開発する課題の中で、このネットワークを生かし、国内の対応体制の強化に資する知見を抽出し、日本における活用のモデルを提示することも目的とする。
研究方法
化学テロ、核放射線テロ、災害医療等の分野において、国内の対応から国際的危機管理体制の強化に資する事項を抽出し、それを国際ネットワークであるGHSAG作業部会などに提示する。また、GHSAG作業部会の成果を基に、国内の健康危機管理体制の進展に資する事項を提示する。
その結果を国際健康危機管理体制の強化につなげるだけでなく、我が国の危機管理対応にフィードバックするための手法について検討する。
結果と考察
CBRNEテロ全体を総合的な観点からみたリスク評価、国際的な緊急連絡体制とその国内体制の検討、化学、放射線テロにおける除染手法の開発については、GHSAGワークショップにおける情報収集、情報提供を実施した。
また、事例研究として、日本APECにおける集団災害対応の在り方の検討を行った。検討を基に、日本APECにおける集団災害対応計画は策定された。日本APECにおける集団災害医療体制に貢献したものと考えられる。
更に、新しいネットワークとして中国、ASEANの災害医療についての会議に参加し、アジアにおけるネットワークの枠組みについて情報収集した。
結論
日本APECにおける集団災害対応の在り方は、すでに日本APECにおける集団災害対応計画は策定における重要な資料として活用された。
この成果を検証し、今後の同様なイベントの準備の参考となる資料を整理する。更に、国際ネットワークに貢献できる内容を取りまとめる。
また、国際ネットワークのワークショップなどを通じて得られた情報から、国内の健康危機管理体制に資するものを抽出する。
そして、これらの研究結果を基に、国内外の健康危機管理体制の改善案を提示するとともにこのようなネットワークの成果をまとめ、あるべきネットワークの将来像も提示する。

公開日・更新日

公開日
2011-07-19
更新日
-

収支報告書

文献番号
201036031Z