バイオテロのリスク評価、数理モデルの開発とガイドラインの整備、臨時予防接種の円滑な実施できる体制についての検討

文献情報

文献番号
201036029A
報告書区分
総括
研究課題名
バイオテロのリスク評価、数理モデルの開発とガイドラインの整備、臨時予防接種の円滑な実施できる体制についての検討
課題番号
H22-健危・一般-011
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
岡部 信彦(国立感染症研究所 感染症情報センター)
研究分担者(所属機関)
  • 近藤久禎(国立病院機構災害医療センター)
  • 金谷泰宏(国立保健医療科学院)
  • 大日康史(国立感染症研究所 感染症情報センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康安全・危機管理対策総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
5,100,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
天然痘及びそれ以外の病原体によるバイオテロに対しての対策を進めるために、図上演習並びに全国民を対象としたシミュレーションの開発を行う。
研究方法
図上演習については、埼玉県の各保健所の協力を得て、予防接種開始に至るまでの行政判断過程について図上演習を実施した。シミュレーションについては、全国民を対象としたシミュレーションを実施できるシステムを確立する。ガイドライン改訂については、検討会議を開き、文献的考察も交え、指針案を策定する。
結果と考察
図上演習では、①医療機関からの届出の遅れ、②収容医療機関の不足、③第一対応者に対する種痘開始の手続き等の問題が明らかとなった。全国民を対象としたシミュレーションは国勢調査での通勤通学データを用いて、全国民の移動のデータベースを構築した。また全国を500mメッシュで表現する還元画面を開発した。国勢調査の情報にもとづいたシミュレーションの基礎的な実験は成功した。
結論
図上演習およびシミュレーションでの検討を進めながら、それを踏まえて、ガイドラインに反映させる。また、今年度作成した改定案について、次年度訓練などを実施し、その実効性を検証し、改定案を精緻化する。

公開日・更新日

公開日
2011-09-05
更新日
-

収支報告書

文献番号
201036029Z