健康危機管理従事者のリスク/クライシス・コミュニケーションスキル向上のための研修プログラムの開発と評価

文献情報

文献番号
201036009A
報告書区分
総括
研究課題名
健康危機管理従事者のリスク/クライシス・コミュニケーションスキル向上のための研修プログラムの開発と評価
課題番号
H21-健危・一般-004
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
吉川 肇子(慶應義塾大学 商学部)
研究分担者(所属機関)
  • 杉浦淳吉(愛知教育大学 教育学部)
  • 加藤文俊(慶應義塾大学 環境情報学部)
  • 中村美枝子(流通経済大学 社会学部)
  • 長岡健(法政大学 経営学部)
  • 西條政幸(国立感染症研究所 ウィルス第1部)
  • 堀口逸子(順天堂大学 医学部)
  • 重松美加(国立感染症研究所 感染症情報センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康安全・危機管理対策総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
10,308,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
健康危機管理従事者のためのリスク/クライシス・コミュニケーションスキル向上のための研修プログラムの開発を行った。
研究方法
本年度は主に作成したプログラムを本格的に実施し、その評価を行った。プログラムの実施実績は、地方自治体の健康危機管理従事者向けに計4回、厚生労働省内研修4回であった。前年度までの実施評価に基づき、本年度の研修は参加者の気づきだけではなく、講演を組み込んだプログラムとして実施した。また、地方自治体向けの研修は、研修担当者との事前打ち合わせを重ねることによって、本研究班のプログラムの内容を、先方のニーズに合わせて実施することができた。また、実施成果および昨年から収集している既存のプログラムを踏まえ、本研究班独自の教材も開発し、配布するとともに、実施手引き書の作成を行った。これら開発した教材のうち、情報分析を学習する教材については、事前事後の実験デザインによって評価した。
結果と考察
グループ内での傾聴および情報活用に関する評価に比べ、時間管理の評価が低いこと、2)時間管理への評価が高いほど、目標達成を高く評価していること、の2点が明らかとなった。さらに、昨年度から試験的に運用していたe- learningのシステムについては、本年度本格実施した。本研究班の対面研修に参加した参加者を中心に学習を進め、合わせて内容の評価を行った。全体として評価は高かったものの、紙媒体での教材と比較してのわかりやすさには差がなかった。以上の研究進行はおおむね計画通りであった。

結論
本研究班で開発した教材については、すでにキット化を進めているが、今後さらにキット化を進めて公表していく予定である。また、実施用の手引き書についても今後充実を図っていく。これらの教材は、配布だけではなく、使い方がわかるように指導者向け講習会を来年度に実施し、普及を図る。講習会だけでなく、研修の実施も来年度も継続的に行い、プログラム自体の改善もさらに進めていく。学習効果を上げるためにワークシートの作成も重要であると考えられる。本年度は、全研修で統一したフォーマットのものを作成し使用したが、本年度は各プログラムに応じたものも作成する予定である。

公開日・更新日

公開日
2011-07-22
更新日
-

収支報告書

文献番号
201036009Z