医薬学分野で要する統計解析の理解促進に資するWebアプリケーションの構築

文献情報

文献番号
201034074A
報告書区分
総括
研究課題名
医薬学分野で要する統計解析の理解促進に資するWebアプリケーションの構築
課題番号
H22-医薬・若手-018
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
岡本 晃典(国立大学法人 大阪大学 大学院 薬学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 高木 達也(国立大学法人 大阪大学 大学院 薬学研究科)
  • 川下 理日人(国立大学法人 大阪大学 大学院 薬学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
3,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
安全性や品質などの調査や研究、開発の様々な場面において、推論の有効性を理論的に検証する統計学の有用性は高い。我々はWebサイト ”医薬学データ用統計解析プログラム(MEPHAS)”を開発し、運用してきた。現在、年間のアクセス数は約18,000に上る。しかし利用者の中には、統計学において妥当でない方法にて利用する例も見受けられる。そこで、MEPHASを統計初学者がより利用し易いサイトへとさらなる改善を図ることは、解析手法の整備や利用者のニーズに答えることになり、統計に関する理解の裾野を広げることが期待できる。
研究方法
本研究では、サイト全体のユーザーインターフェース、解析手法や結果の解説、解析したいデータに対する診断や手法選択の補助など、ユーザビリティーの向上を図ることを中心に拡張や修正を行うことにした。そこで、MEPHASのコンテンツ(統計手法の解説やデータに応じた解析手法の選択補助など)を中心とするWebサイトの修正と、サーバーにて稼働しているプログラム群の見直しや追加作成の二つの開発研究に分けて実施した。
結果と考察
メニューの配置場所なども含め、統一したデザインを導入しユーザビリティーの向上を図ることとした。また、手法の説明の多くは文章のみであったため、用例や図表、場合によっては数式も導入しより分かり易い説明となるよう、修正を行った。手法選択の補助であるフローチャート群は有用であるが、整理が必要と判断し、まとめ直した。今後さらに、説明への図表や用例の追加、フローチャートの設問の再構成などを行うことで、利用者がより分かり易く、使い易いWebサイトへの更新が可能であろう。プログラム群の修正としては、解析手法へのデータ入力時のエラーについて利用者側へエラー内容に応じて表示されるエラーメッセージを切り替えるようにした。またWebサイト全体の見直しから必要と判断された解析手法のプログラム群を新たに作成した。
結論
得られた成果は、a. Webサイト修正の方向性の決定とデザインの作成、b. 手法の説明文章の修正、c. 手法の選択のためのフローチャートの整理と改訂版の作成、d. 入力データの誤りへの対応に向けたプログラムの修正、e. 統計解析手法の追加のためのプログラム等の作成、であった。次年度以降も引き続き修正を行い、事業終了時には限定的な試験公開まで進める予定である。

公開日・更新日

公開日
2011-06-03
更新日
-

収支報告書

文献番号
201034074Z