文献情報
文献番号
201034038A
報告書区分
総括
研究課題名
薬学教育6年制に対応した国家試験の円滑な実施のための問題作成の在り方に関する研究
課題番号
H21-医薬・一般-025
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
笹津 備規(東京薬科大学 薬学部)
研究分担者(所属機関)
- 宮内 正二(松山大学 薬学部)
- 高橋 秀依(帝京大学 薬学部)
- 本間 浩(北里大学 薬学部)
- 福井 哲也(星薬科大学 薬学部)
- 小山 豊(大阪大谷大学 薬学部)
- 伊藤 清美(武蔵野大学 薬学部)
- 山田 安彦(東京薬科大学 薬学部)
- 亀井 美和子(昭和大学 薬学部)
- 檀上 和美(名城大学 薬学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
6,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
平成18年度からは、6年制の薬学教育課程を修めて卒業した者に薬剤師国家試験の受験資格が与えられることとなった。薬剤師国家試験出題制度検討会報告書によると、「必須問題」、「一般問題(薬学理論問題)」、「一般問題(薬学実践問題)」の3つの出題区分として、薬学全ての領域から出題されることになる。本研究においては、平成23年度から6年制課程に対応した薬剤師国家試験が実施されるにあたり、国家試験の作成体制の構築、問題及び回答方法に関する調査研究を行うとともに、国家試験の公平性及び客観性を確保しつつ、出題の標準化に関する方策等を研究するものである。
研究方法
そこで、平成21年度は、新たな出題分野である「物理」、「化学」、「生物」、「衛生」、「薬理」、「薬剤」、「製剤」、「病態・薬物治療」、「法規・制度・倫理」の各分野から、それぞれ1名の研究分担者を選任した。さらに、各研究分担者が、それぞれの分野、および病院や薬局等において薬剤師実務に従事している者の中から、研究協力者を選任し、「薬学実践問題」の作成に取り組んだ。平成22年度は、「必須問題」、および「一般問題(薬学理論問題)」のモデル問題を作成し、その作成過程等について検討を行った。また、本研究班の下に、新たな協力者グループ会議を設置して、国家試験問題の円滑な作成プロセス構築のための検討を行った。
結果と考察
「必須問題」、「一般問題(薬学理論問題)」のモデル問題、および「一般問題(薬学実践問題)」を作成して公表した。問題作成プロセスの構築に関する研究協力者グループ会議においては、問題作成プロセスに関する提言を行った。なお、本研究における「必須問題」、「一般問題(薬学理論問題)」、「一般問題(薬学実践問題)」のモデル問題は、その作成過程や各領域と「薬剤師実務」との関連性に主眼を置いたものであり、その難易度等の妥当性については、今後精査する課題であると考えられる。
結論
6年制薬剤師国家試験においては、「必須問題」「一般問題(薬学理論問題)」、「一般問題(薬学実践問題)」の3つの出題区分として、薬学全ての領域から出題されることになる。平成21年度の本研究により、複合問題としての「薬学実践問題」の形がみえてきた。平成22年度は、大学関係者や臨床現場の従事者等との意見交換の結果を参考にして、必須問題や薬学理論問題の在り方について結論を得た。
公開日・更新日
公開日
2011-07-30
更新日
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