文献情報
文献番号
                      201034003A
                  報告書区分
                      総括
                  研究課題名
                      医薬品の国際調和された品質管理監督システムの我が国への導入に際しての最適化に関する研究
                  研究課題名(英字)
                      -
                  課題番号
                      H20-医薬・一般-004
                  研究年度
                      平成22(2010)年度
                  研究代表者(所属機関)
                      檜山 行雄(国立医薬品食品衛生研究所 薬品部)
                  研究分担者(所属機関)
                      - 坂本知昭(国立医薬品食品衛生研究所 薬品部)
 
研究区分
                      厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
                  研究開始年度
                      平成20(2008)年度
                  研究終了予定年度
                      平成22(2010)年度
                  研究費
                      5,200,000円
                  研究者交替、所属機関変更
                      -
                  研究報告書(概要版)
研究目的
            医薬品規制国際調和専門家会議の医薬品品質システムガイドラインに基づいた医薬品品質管理監督システムの国内導入の最適化を検討する。
新評価技術の品質システムへの取り込みを通じ、高度な医薬品品質保証をめざす。
      新評価技術の品質システムへの取り込みを通じ、高度な医薬品品質保証をめざす。
研究方法
            ICHQ10ガイドラインの有用性を広めるためには企業内の部門間の調整・橋渡しをすべき上級経営陣への働きかけが鍵となることが示唆されたため、製薬企業の経営陣の意思を直接調べるために、日本製薬工業協会の協力のもと、アンケート調査を行なった。
遠赤外/テラヘルツを含む赤外領域の電磁波を用いて異なる製錠プロセス間で得られる品質特性の違いに関する分光学的解析を行い、構成成分間の相互作用の形成など分子レベルでの品質特性の解明を試みた。
      遠赤外/テラヘルツを含む赤外領域の電磁波を用いて異なる製錠プロセス間で得られる品質特性の違いに関する分光学的解析を行い、構成成分間の相互作用の形成など分子レベルでの品質特性の解明を試みた。
結果と考察
            アンケート結果から、ICHQ10の実践導入に関する段階として: 医薬品品質システムそのものに対する理解不足の段階、企業の一部で医薬品品質システムが導入されているものの全社的な導入には至っていない段階、全社規模の医薬品品質システムがすでに動いている段階の3つに分類して解析した。
直打法、撹拌造粒法、及び流動層造粒法について、テオフィリンを主薬成分とする同一処方によるモデル錠剤を調製し得られた造粒物について近赤外、中赤外及び遠赤外/テラヘルツ領域の電磁波を用いて測定を行い、構成成分の振動分光情報を解析した。
      直打法、撹拌造粒法、及び流動層造粒法について、テオフィリンを主薬成分とする同一処方によるモデル錠剤を調製し得られた造粒物について近赤外、中赤外及び遠赤外/テラヘルツ領域の電磁波を用いて測定を行い、構成成分の振動分光情報を解析した。
結論
            企業間の状況の差が大きいため、一つのあり方を示すことは困難であるので、現在の業務体系を良く企業内で相互に理解した上で、効果的な品質システム構築が望まれる。これらの解析から、医薬品品質システムの導入に関する、さらなる広報・教育活動が必要であると結論した。
又、新評価技術の品質システムへの取り込みを通じ、製剤開発における品質特性の解明、製剤の品質管理監督システムにおけるシステムの構築や変更管理の際の判断材料となる基礎科学情報を与えことが可能となり、システムの脆弱性を補完する高度な医薬品品質保証が達成できるものと考えられた。
      又、新評価技術の品質システムへの取り込みを通じ、製剤開発における品質特性の解明、製剤の品質管理監督システムにおけるシステムの構築や変更管理の際の判断材料となる基礎科学情報を与えことが可能となり、システムの脆弱性を補完する高度な医薬品品質保証が達成できるものと考えられた。
公開日・更新日
公開日
          2011-06-11
        更新日
          -