非食用モダンバイオテクノロジー応用生物の食品への混入危害防止のための検知法開発に関する研究

文献情報

文献番号
201033029A
報告書区分
総括
研究課題名
非食用モダンバイオテクノロジー応用生物の食品への混入危害防止のための検知法開発に関する研究
課題番号
H22-食品・一般-001
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
穐山 浩(国立医薬品食品衛生研究所 代謝生化学部)
研究分担者(所属機関)
  • 五十君 靜信(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部)
  • 小関 良宏(国立大学法人東京農工大学大学院 共生科学研究院 生命機能科学分野)
  • 吉松 嘉代(独立行政法人医薬基盤研究所・薬用植物資源研究センター 筑波研究部)
  • 中島 治(国立医薬品食品衛生研究所 代謝生化学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安心・安全確保推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
12,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
非食用モダンバイオテクノロジー応用植物・生物が誤って食品に混入する可能性が示唆されている。このような状況の中、本申請研究においては、非食用モダンバイオテクノロジーを応用した植物・生物について食品への混入に関する安全性確保を実施するため、それらの動向の調査研究を進め、食品中への混入を防止するための安全性確保に有用な検知法の開発を行うことを目的とする。
研究方法
国内外における非食用モダンバイオテクノロジー応用植物・生物に関する開発・実用化の情報を収集し解析を行う。また項目毎に非食用モダンバイオテクノロジー応用植物・生物に共通して利用される可能性の高い遺伝子の塩基配列情報を迅速に検出する手段の開発を検討し、検知法を確立する。確立された手法を混入の恐れのある試料から実態調査を行う。
結果と考察
非食用モダンバイオテクノロジー応用植物・生物に関する開発・実用化の調査研究を行った。非食用バイオテクノロジーの開発状況のデータベース検索のWeb公開用ソフトを確立した。豚肉中に混入した乳酸菌モデル組換え体を用いて具体的な探知法について検討を行った。DNAチップを用いた網羅的組換え遺伝子検知法を確立するための条件検討を行った。医療用ワクチン生産等を目的とした非食用遺伝子組換え植物の検知法開発を目的とし、検知操作において陽性対照となるモデル組換え植物の入手、または作出を行った。バイオテクノロジー応用魚や動物ではCre / LoxPシステムを利用して抗生物質耐性遺伝子を除去することが多いことが判明した。LoxP配列のみを手掛かりとしてバイオテクノロジー応用魚や動物に由来する材料を検知するための方法を作成する基礎的検討を行った。
結論
国内外における非食用モダンバイオテクノロジー応用植物・生物に関する開発・実用化の情報を収集し、Web公開用のデータベースを確立した。工業用GM作物の検知のために、DNAチップを用いた網羅的組換え遺伝子検知法を確立するための条件検討を行った。医療用ワクチン生産等を目的とした非食用遺伝子組換え植物の検知法開発を目的とし、検知操作において陽性対照となるモデル組換え植物の入手、または作出を行った。近年開発されているGM動物においてLoxP配列のみを手掛かりとしてバイオテクノロジー応用魚や動物に由来する材料を検知するための方法を作成する基礎的検討を行った。

公開日・更新日

公開日
2011-05-27
更新日
-

収支報告書

文献番号
201033029Z