食品における衛生管理手法及びその精度管理に関する研究

文献情報

文献番号
201033011A
報告書区分
総括
研究課題名
食品における衛生管理手法及びその精度管理に関する研究
課題番号
H20-食品・一般-012
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
五十君 靜信(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部)
研究分担者(所属機関)
  • 鎌田 洋一(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部)
  • 松岡 英明(東京農工大学大学院 共生科学技術研究院)
  • 高橋 元秀(国立感染症研究所 細菌第二部)
  • 浅尾 努(大阪府立大学)
  • 仲真 晶子(東京都健康安全研究センター)
  • 岡田 由美子(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部)
  • 伊豫田 淳(国立感染症研究所 細菌第一部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安心・安全確保推進研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
18,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
食品における微生物試験法のメソッドバリデーションの手法を検討し、統一した方向性を持ち、科学的根拠のある信頼性の高い標準試験法プロトコール作成の方法論を提供し、ボツリヌス菌、リステリア・モノサイトゲネス、衛生指標菌の標準試験法を作成すると共に、微生物試験法の技術的なレベルを検証するための精度管理システムの構築に関する基礎的研究を行うことを目的とする。
研究方法
食中毒起因細菌の試験法に関する専門家による“標準試験法検討委員会”を組織し、食品における微生物試験法の科学的根拠に基づいたメソッドバリデーションの手法を検討した。食中毒起因細菌の標準試験法がどの様にあるべきかの方向性を確立し、統一した方針に沿って妥当性確認をおこない具体的に標準試験法の策定を進めた。試験法作成過程は国立医薬品食品衛生研究所ホームページ上に公開し広く意見を求めた。試験法作成は、それぞれの作業部会を組織し本研究班の代表、分担、協力研究者が標準法案作成にあたった。各作業部会は、4つのステージからなる“食品からの細菌検査標準法作成方針”に従い “標準試験法検討委員会”の評価を受けながら作業を進めた。検討委員会はそれぞれの試験法案作成が適切に行われていることを確認すると共に、食品における微生物試験法のメソッドバリデーション手法の検討を進めた。試験法の精度管理に関する情報収集を進めた。
結果と考察
標準試験法プロトコールの作成は、作業部会単位で進めた。ボツリヌス菌、リステリア・モノサイトゲネス、一般生菌数、大腸菌、大腸菌群などの菌種・細菌群に関して作業部会の検討を進めた。各作業部会は“食品からの細菌標準試験法作成方針”に従い、試験法作成を進めた。毒素産生性細菌の試験法のあり方については、菌の分離培養のみで充分であるかにつき検討した。各作業部会から提案された試験法案(作業部会案、コラボ案)は検討委員会で検討を行い、最終試験法とした。衛生指標菌の試験法は、ISO法を導入することにした。
結論
ボツリヌス菌、リステリア・モノサイトゲネス、並びに一般生菌数、大腸菌、大腸菌群などの標準試験法プロトコールの検討を行い、試験法とした。毒素産生性細菌の試験法のあり方と試験法の妥当性確認に関して検討を進めた。

公開日・更新日

公開日
2011-05-23
更新日
-

文献情報

文献番号
201033011B
報告書区分
総合
研究課題名
食品における衛生管理手法及びその精度管理に関する研究
課題番号
H20-食品・一般-012
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
五十君 靜信(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部)
研究分担者(所属機関)
  • 宮原 美知子(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部)
  • 鎌田 洋一(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部)
  • 松岡 英明(東京農工大学大学院 共生科学技術研究院)
  • 高橋 元秀(国立感染症研究所 細菌第二部)
  • 浅尾 努(大阪府立大学)
  • 仲真 晶子(東京都健康安全研究センター)
  • 岡田 由美子(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部)
  • 伊豫田 淳(国立感染症研究所 細菌第一部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安心・安全確保推進研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
食品における微生物試験法のメソッドバリデーションの手法を検討し、統一した方向性を持ち、科学的根拠のある信頼性の高い標準試験法プロトコール作成の方法論を提供し、ボツリヌス菌、リステリア・モノサイトゲネス、衛生指標菌の標準試験法を作成すると共に、微生物試験法の技術的なレベルを検証するための精度管理システムの構築に関する基礎的研究を行うことを目的とした。
研究方法
食中毒起因細菌の試験法に関する専門家による“標準試験法検討委員会”を組織し、食品における微生物試験法の科学的根拠に基づいたメソッドバリデーションの手法を検討した。食中毒起因細菌の標準試験法がどの様にあるべきかの方向性を確立し、統一した方針に沿って妥当性確認をおこない具体的に標準試験法の策定を進めた。試験法作成過程は国立医薬品食品衛生研究所ホームページ上に公開し広く意見を求めた。試験法作成は、それぞれの作業部会を組織し本研究班の代表、分担、協力研究者が標準法案作成にあたった。各作業部会は、4つのステージからなる“食品からの細菌検査標準法作成方針”に従い “標準試験法検討委員会”の評価を受けながら作業を進めた。検討委員会はそれぞれの試験法案作成が適切に行われていることを確認すると共に、食品における微生物試験法のメソッドバリデーション手法の検討を進めた。試験法の精度管理に関する情報収集を進めた。
結果と考察
標準試験法プロトコールの作成は、作業部会単位で進めた。ボツリヌス菌、リステリア・モノサイトゲネス、一般生菌数、大腸菌、大腸菌群などの菌種・細菌群に関して作業部会の検討を進めた。各作業部会は“食品からの細菌標準試験法作成方針”に従い、試験法作成を進めた。毒素産生性細菌の試験法のあり方については、菌の分離培養のみで充分であるかにつき検討した。各作業部会から提案された試験法案(作業部会案、コラボ案)は検討委員会で検討を行い、最終試験法を策定した。衛生指標菌の試験法は、ISO法を導入することにした。
結論
ボツリヌス菌、リステリア・モノサイトゲネス、並びに一般生菌数、大腸菌、大腸菌群などの標準試験法プロトコールの検討を行い、試験法とした。毒素産生性細菌の試験法のあり方、食品の前処理法、試験法の妥当性確認に関して検討を進めた。

公開日・更新日

公開日
2011-05-23
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201033011C

成果

専門的・学術的観点からの成果
食中毒起因細菌の試験法に関する専門家による“標準試験法検討委員会”を組織し、食品における食中毒起因細菌の標準試験法がどの様にあるべきかの方向性を確立し、標準試験法作成方針を作成した。試験法のバリデーションという考え方を導入し、科学的根拠に基づいたメソッドバリデーションの手法を検討し、標準試験法作成方針に沿って標準試験法の策定を進めた。国際的な標準法と同等のレベルの標準試験法を作成した。
臨床的観点からの成果
本研究内容には、臨床的な内容は含まれない。
ガイドライン等の開発
今後、食品における微生物基準に用いられる公定法として利用可能な国際的に認められる科学的にバリデートされた標準試験法を作成するためのガイドラインとなる“標準試験法作成方針”を作成した。
その他行政的観点からの成果
コーデックスが示した国際的な微生物ガイドラインに対応した国内の微生物基準策定に必須の国際的に認められる科学的にバリデートされた標準試験法を提供できた。
その他のインパクト
代替法のバリデーションに必要な標準試験法を整備し、科学的根拠のあるバリデーション方法を考え方を整理したことにより、優れた迅速・簡便法を評価する方法論を提供できた。

発表件数

原著論文(和文)
4件
原著論文(英文等)
1件
その他論文(和文)
10件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
15件
学会発表(国際学会等)
2件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
24件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
浅尾努
わが国の食品微生物検査の展望、—日本の衛生指標菌試験法のあるべき姿—
日本食品微生物学会誌 , 26 , 163-167  (2009)
原著論文2
松村浩介、清水晃、河野潤一他
畜水産食品からの黄色ブドウ球菌検出のための選択分離培地および選択増菌培地の検討
日本食品微生物学会雑誌 , 26 (1) , 23-27  (2009)
原著論文3
宮原美知子、田口真澄、久米田裕子他
食品からの改良サルモネラ検出法の検討と鶏挽肉および未殺菌液卵でのその評価
日本食品微生物学会誌 , 26 (2) , 107-113  (2009)
原著論文4
五十君靜信
コーデックス委員会で新たに設定された微生物基準に関連する病原微生物の国内における調査・研究動向
食品衛生学雑誌 , 51 (6) , 432-434  (2010)
原著論文5
Saito E, Yoshida N, Kawano J et al.
Isolation of Staphylococcus aureus from raw fish in relation with culture methods
J. Vet. Med. Sci. , 73 (3) , 287-292  (2011)

公開日・更新日

公開日
2013-05-27
更新日
-

収支報告書

文献番号
201033011Z