国際食品規格の策定プロセスに関する研究

文献情報

文献番号
201033002A
報告書区分
総括
研究課題名
国際食品規格の策定プロセスに関する研究
課題番号
H20-食品・一般-002
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
里村 一成(京都大学 医学部公衆衛生学)
研究分担者(所属機関)
  • 今村 知明(奈良県立医科大学 健康政策医学講座)
  • 小池 創一(東京大学医学部付属病院 企画情報運営部)
  • 高谷 幸(社団法人日本食費衛生事業部)
  • 豊福 肇(国立保健医療科学院国際協力研究部 食品衛生学)
  • 笠岡(坪山)宜代(国立健康・栄養研究所 国際産学連携センター)
  • 佐伯 圭吾(奈良県立医科大学 地域健康医学講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安心・安全確保推進研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
18,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
Codex委員会は、消費者の健康保護と公正な食品貿易の確保を目的として、1963年に設立されたFAO及びWHOが合同で成立した国際政府間組織である。 WTO協定の1つであるSPS協定において、WTO加盟国が準拠しなければならない国際規格となっている。その規格に我が国における食品安全に関する科学的知見及び食生活の状況等が効率的、的確に反映できなければ、輸入の多い日本の食の安心・安全を確保できない。ところが、日本政府においては、主として対応している行政官が比較的短期で異動すること等の理由により、諸外国と対等に交渉を行うにはハンディが非常に大きい。そこで分析・サンプリング部会、食品表示部会、食品輸出入・認証部会、食品衛生部会、栄養・特別用途食品部会における情報収集を行い、利用しやすい形で提供し、諸外国と対等に論議できるようなシステムを開発することを目的とした。
研究方法
分析・サンプリング部会、食品表示部会、食品輸出入・認証部会、食品衛生部会、栄養・特別用途食品部会において、①会議への出席による情報収集、アドバイス ②過去の論議のわかりやすいデータベース化,③論議の内、理解しにくいものの解説 ④Step8まで達したもの、および規格原案ができているもの(step5)の内、利用価値の多いものについて翻訳を行った。
結果と考察
それぞれの会議の内容をデータベース化(論議内容、各国の対応、日本の対応、論点とその対応)を行った。解説としては「食品分析の信頼性の確保について」と「リスク分析の調和」に関して行った。また、厚生労働省においてはCODEX規約の翻訳も行った。
これらは今後の会議の理解に役立つものとなっている。一般への公表についても検討したが、公表方法および内容については無用な誤解を避けるため検討課題とした。
結論
分析・サンプリング部会、食品表示部会、食品輸出入・認証部会、食品衛生部会、栄養・特別用途食品部会について会議に参加し、日本の食品安全に関する科学的知見及び食生活の状況等が取り入れられるためのベースを確立した。

公開日・更新日

公開日
2011-06-06
更新日
-

文献情報

文献番号
201033002B
報告書区分
総合
研究課題名
国際食品規格の策定プロセスに関する研究
課題番号
H20-食品・一般-002
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
里村 一成(京都大学 医学部公衆衛生学)
研究分担者(所属機関)
  • 今村 知明(奈良県立医科大学 健康政策医学講座)
  • 小池 創一(東京大学 医学部附属病院企画情報運営部)
  • 高谷 幸(社団法人日本食品衛生協会 事業部)
  • 豊福 肇(国立保健医療科学院 研修企画部)
  • 西渕 光昭(京都大学 東南アジア研究所)
  • 山田 和彦(国立健康・栄養研究所)
  • 佐伯 圭吾(奈良県立医科大学 地域健康医学講座)
  • 笠岡(坪山)宜代(国立健康・栄養研究所 国際産学連携センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安心・安全確保推進研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
Codex委員会は、消費者の健康保護と公正な食品貿易の確保を目的として、1963年に設立されたFAO及びWHOが合同で成立した国際政府間組織である。 WTO協定の1つであるSPS協定において、WTO加盟国が準拠しなければならない国際規格となっている。その規格に我が国における食品安全に関する科学的知見及び食生活の状況等が効率的、的確に反映できなければ、輸入の多い日本の食の安心・安全を確保できない。ところが、日本政府においては、主として対応している行政官が比較的短期で異動すること等の理由により、諸外国と対等に交渉を行うにはハンディが非常に大きい。そこで分析・サンプリング部会、食品表示部会、食品輸出入・認証部会、食品衛生部会、栄養・特別用途食品部会における情報収集を行い、利用しやすい形で提供し、諸外国と対等に論議できるようなシステムを開発することを目的とした。
研究方法
分析・サンプリング部会、食品表示部会、食品輸出入・認証部会、食品衛生部会、栄養・特別用途食品部会において、①会議への出席による情報収集、アドバイス ②過去の論議のわかりやすいデータベース化,③論議の内、理解しにくいものの解説 ④Step8まで達したもの、および規格原案ができているもの(step5)の内、利用価値の多いものについて翻訳 ⑥日本が議長国であった魚介類中のビブリオ属細菌の管理に関する衛生規範の策定のための作業部会の開催 を行った。
結果と考察
それぞれの会議の内容をデータベース化(論議内容、各国の対応、日本の対応、論点とその対応)を行った。解説としては「食品分析の信頼性の確保について」と「リスク分析の調和」に関して行った。また、厚生労働省においてはCODEX規約の翻訳も行った。魚介類中のビブリオ属細菌の管理に関する衛生規範は海産食品におけるビブリオ属細菌に関する衛生実施規範として第42回食品衛生部会でステップ5/8 となった。
これらは今後の会議の理解に役立つものとなっている。一般への公表についても検討したが、公表方法および内容については無用な誤解を避けるため検討課題とした。
結論
分析・サンプリング部会、食品表示部会、食品輸出入・認証部会、食品衛生部会、栄養・特別用途食品部会について会議に参加し、日本の食品安全に関する科学的知見及び食生活の状況等が取り入れられるためのベースを確立した。

公開日・更新日

公開日
2011-06-06
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2012-03-21
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201033002C

成果

専門的・学術的観点からの成果
今までこのような資料が無く今後の食品輸入等に関して共通の認識がえられるようになった。
臨床的観点からの成果
臨床的には特になし
ガイドライン等の開発
現在無し
その他行政的観点からの成果
Codexへの会議の出席に関し必要な知識を事前に得られるためにスムーズに論議に加われる。
その他のインパクト
食品衛生面だけでなく、国際社会での今後のあり方について検討できる。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
3件
その他論文(英文等)
3件
学会発表(国内学会)
1件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2014-06-02
更新日
-

収支報告書

文献番号
201033002Z