作業現場において容易に振動の大きさを測定できる機器の開発に関する研究

文献情報

文献番号
201032015A
報告書区分
総括
研究課題名
作業現場において容易に振動の大きさを測定できる機器の開発に関する研究
課題番号
H22-労働・一般-003
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
前田 節雄(近畿大学 総合社会学部総合社会学科)
研究分担者(所属機関)
  • 宮下 和久(和歌山県立医科大学)
  • 石松 一真(独立行政法人労働安全衛生総合研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
5,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、作業現場において容易に工具振動の大きさを測定できる安価な機器の開発で
ある。
研究方法
平成22年度には次の研究を実施した。1:インターネットを用いて国内外の振動加
速度センサーの調査を行い、最も安価で、かつ、JIS B 7761-1準拠の手腕系計測器の規格に満
足した計測が可能であるかの確認を行いながら手腕振動計測装置の基本システムの構築に関す
る研究を実施することにした。2:国内外のJIS B 7761-1の規格に準拠した国内外で市販されてい
る手腕振動計測器の調査及び手腕振動実現の為の計測ソフトの検討に関する研究を行った。3:ISO
やJIS規格等で考えられてきているセンサ-を取り付けるためのアダプターの調査を行うとと
もに、現場でのアダプターの仕様性検討に関する研究を行った。
結果と考察
1.国内外の半導体振動加速度センサー(MEMS加速度センサー)の選択において、振動加速度測
定軸が3軸になっている半導体振動加速度センサーであっても、同じ感度で3軸の測定が出来な
い事も、調査により明らかにすることが出来た。したがって、手腕振動計測装置の手腕振動計測
が可能な半導体振動加速度センサーで、使用できる可能性のあるセンサーの候補が非常に少ない
ことが明らかになった
2:今回の調査から、今回の研究テーマである作業現場において容易に振動の大きさを測定できる機器の開発に関する研究の必要性を明らかにする事が出来た。
3:JISB 7761-2による加速度ピックアップを取り付ける方法が考えられてきているが、加速度ピ
ックアップの取り付けの容易さや、振動工具管理責任者の計測の容易性等に関しての検討はこ
れまで行われていなかった。「作業現場において容易に振動の大きさを測定できる機器の開発に
関する研究」で開発を考えている手腕振動計測装置のセンサーアダプターとして、振動工具管理責任者が作業の前後に工具の振動値計測を実施する時に使用性がいいアダプターを明らかにすることができた。
結論
手腕振動計測装置の基本システムの構築に関して、基本的な検討が行うことが出来る部品構成を構築し、手腕振動計測基本システムを考え、半導体振動加速度センサーを用いて、工具のハンドルでの周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値が計測可能かどうかの検討を行うことが可能な基本システムを構築することが出来た。

公開日・更新日

公開日
2011-09-06
更新日
-

収支報告書

文献番号
201032015Z