歯科診療所を中心とした臨床研修施設群を構築するための歯科医師臨床研修実施体制構築に関する研究

文献情報

文献番号
201031055A
報告書区分
総括
研究課題名
歯科診療所を中心とした臨床研修施設群を構築するための歯科医師臨床研修実施体制構築に関する研究
課題番号
H22-医療・一般-039
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
藤井 一維(日本歯科大学 新潟生命歯学部)
研究分担者(所属機関)
  • 俣木 志朗(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科)
  • 平田 創一郎(東京歯科大学・社会歯科学研究室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
3,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
歯科診療所を中心とした臨床研修施設群を構成するために、病診連携・診診連携と医療安全管理体制並びにそれらの研修指導体制を構築し、新たな歯科医師臨床研修プログラムの確立を図るとともに、国民及び研修希望者が求める歯科医師臨床研修制度の実施を推進する。
研究方法
一般病院及び歯科診療所との医療上の連携と研修上の連携をモデル化し、実施可能な研修プログラムを構築する.また、実際に研修歯科医を受け入れている歯科診療所において、レギュラースタッフではない研修歯科医に対し、医療安全管理に関する研修をどのように実施するか、また、レギュラースタッフと新人である研修歯科医間の連携をどのように図ることで安全を担保できるかについて検討する。さらに、すべての研修プログラムを対象に、臨床研修施設及び月単位での研修歯科医の所在を調査する。
結果と考察
歯科診療所を管理型臨床研修施設とする臨床研修施設群を構築するための病診連携・診診連携と医療安全管理体制ならびに研修指導体制の整備について検討し、本年度はそのシステム構築に重点をおき、プログラム製作し研究協力者(歯科診療所)との連携体制を構築した。オンライン医療安全報告会・検討会の有用性が期待された。その一方で、患者および研修歯科医、指導歯科医、スタッフ等のプライバシーに配慮し、個人が特定できないよう、特に個人情報の保護、データ等の匿名性に配慮する必要性が明らかとなった。すべての研修プログラムを対象に調査を行った結果,1年目の研修歯科医の総数は2,434名であった.昨年度同様,中断・休止例は少ないまま推移しており,採用時のマッチングや群内マッチング及び研修実施中の指導等の充実が伺われた.歯科診療所において臨床研修が4分の1強実施されていることが明らかとなった.
結論
 平成23年4月からは、このモデルプログラムを検証する。 医療機関および地域の垣根を越えたオンライン医療安全報告会・検討会の開催は、「診療所における医療安全管理の理解」に極めて有効な研修方略として活用されることが期待された。研修歯科医数の都道府県格差は拡大し,都市部への集中傾向もあわせて認められたことから,今後,継続した調査が必要と考える.また,研修歯科医は研修先の確保のため,マッチングでマッチしておくこと,研修施設はマッチングで研修歯科医を採用しておくことが望ましいことが示唆された.

公開日・更新日

公開日
2011-05-30
更新日
-

収支報告書

文献番号
201031055Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
3,000,000円
(2)補助金確定額
3,000,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 0円
人件費・謝金 0円
旅費 0円
その他 0円
間接経費 0円
合計 0円

備考

備考
銀行利息による収支差

公開日・更新日

公開日
2018-06-07
更新日
-