医療機器の保守点検(医療安全)に関する研究

文献情報

文献番号
201031034A
報告書区分
総括
研究課題名
医療機器の保守点検(医療安全)に関する研究
課題番号
H22-医療・一般-018
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
菊地 眞(防衛医科大学校 医用工学講座)
研究分担者(所属機関)
  • 石原美弥(防衛医科大学校 医用工学講座)
  • 中島章夫(杏林大学 保健学部臨床工学科)
  • 小野哲章((学)大阪滋慶学園 滋慶医療経営管理研究センター)
  • 加納隆(埼玉医科大学 保健医療学部医用生体工学科)
  • 廣瀬稔(北里大学 医療衛生学部医療工学科)
  • 高倉照彦(亀田総合病院 医療技術部)
  • 中野壮陛((財)医療機器センター 研究開発部)
  • 須田健二(杏林大学 保健学部臨床工学科)
  • 中村淳史(杏林大学 保健学部臨床工学科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
10,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
現状では医療機器の保守点検に関して具体的なガイドラインが整備されていないことから,医療機器の保守点検が適切になされているとは言いがたい.
本研究では,診断・治療用並びに患者監視装置などの多種多様な医療機器を対象にして,保守点検を適正に実施する上で必要となる保守点検ガイドラインを作成することを目的としている.
研究方法
第1年度である平成22年度は,多種多様の医療機器の保守点検に関する具体的内容を機器群分類して検討し,ガイドラインの基本骨格を確立した.研究の初年度であることから,主として多数の研究協力者を編成し,研究協力者を交えて研究班会議を多数回開催して,多種多様な医療機器を保守点検の内容別に網羅的に分類した.さらに,共通的問題となる考え方,盛り込むべき内容の洗い出しについて検討した.
その後第2年度において,それらの成果を踏まえて医療機器群別に普遍的なガイドラインの内容について研究する.加えてに群毎に作成されたガイドライン案を横断的に比較検討して,内容の整合性と濃淡を修正すると伴に,それらの一部を関連学会に報告して意見を洗い出し,それに基づいて更にガイドラインを修正しながら完成させる.
結果と考察
具体的研究として,以下の5項目について実施した.
1. 輸液ポンプ,心電図モニタの保守点検ガイドライン(案)の作成
2. 医用テレメータのチャンネル管理・運営体制や混信防護の点検などのアンケート調査
3. 企業側が医療機関に提供している日常保守点検に関する情報収集とその分析
4. 医療機器センターで実施している全国のアンケート調査の内容と結果を本研究の一部盛り込み
5. 医療機器群のまとめ(群化)をするための機器群に関する概略検討

これにより,多種類の医療機器全般にわたる保守点検ガイドラインを作成する際に共通的問題となる課題に対する基本的考え方,並びにガイドラインに盛り込むべき内容の洗い出しができた.
結論
最終年度である平成23年度は医療機器に係わる安全管理から必要とされている医療機関内において実施することが可能な日常的な保守点検ガイドラインを作成する.このために問題となる共通する解決課題に対する基本的考え方や対応法に関する見解が示された.

公開日・更新日

公開日
2011-05-30
更新日
-

収支報告書

文献番号
201031034Z