文献情報
文献番号
201031019A
報告書区分
総括
研究課題名
地域密着型医療の促進のための有床診療所の役割拡大に関する研究
課題番号
H22-医療・一般-003
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
森山 幹夫(国立国際医療研究センター 国立看護大学校)
研究分担者(所属機関)
- 川口典男(埼玉県立大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
1,299,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
日本の地域医療の最前線は全国約8,000の有床診療所で、数は年々減少の一途をたどっている。産科、小児科を中心に顕在している医療の崩壊を防ぐには、有床診療所が過疎地などで活動し、福祉と連携し、後継者を確保することが必要である。地域の多様なニーズに対応する日本独自の有床診療所の機能を拡充し、医療に対する国民の信頼と安心感を取り戻すことが必要であり、このための問題点、解決方法などを研究した。
研究方法
聖マリア学院大学矢野学長や有床診療所協議会鹿子生常務理事、日医総研江口主席など学識者からなる委員会を組織し、本学梅津研修課長などの協力で、データの分析を行うとともに、制度の歴史的経緯を分析し法制度改革や診療報酬改善の影響などを研究した。倫理面への配慮については、患者様の個人データに触れないことの外、個々の診療所の情報などの保護に配慮した。
結果と考察
医療の第一線で活躍する有床診療所の歴史的な意義とともに、診療報酬の問題点、承継や過疎地での活動、介護との連携などの問題が明らかになった。今後とも介護報酬と診療報酬の同時改定に向けて地域住民にとって必要な有床診療所の活動の充実のための制度のあり方を考えるなどの方策が求められている。
考察としては、有床診療所の過疎地域の活躍とともに継続のための方策の重要性が明らかになった。
考察としては、有床診療所の過疎地域の活躍とともに継続のための方策の重要性が明らかになった。
結論
有床診療所は日本の医療発展の基本原型であり、国民の多様な医療ニーズ、福祉との連携を維持していくために診療報酬や介護報酬、医療制度の中で位置づけを強化することが望まれる。
公開日・更新日
公開日
2018-06-07
更新日
-