肝がんの新規治療法に関する研究

文献情報

文献番号
201030026A
報告書区分
総括
研究課題名
肝がんの新規治療法に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-肝炎・一般-015
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
本多 政夫(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)
研究分担者(所属機関)
  • 金子周一(金沢大学医薬保健研究域医学系)
  • 中本安成(福井大学医学部内科学(2))
  • 恩地森一(愛媛大学大学院医学系研究科)
  • 汐田剛史(鳥取大学大学院医学系研究科)
  • 横須賀收(千葉大学大学院医学研究院)
  • 坂井田功(山口大学大学院医学系研究科)
  • 竹原徹郎(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 古瀬純司(杏林大学医学部腫瘍内科)
  • 上野義之(東北大学大学院医学系研究科)
  • 廣石和正(昭和大学医学部)
  • 西口修平(兵庫医科大学内科学肝・胆・膵科)
  • 工藤正俊(近畿大学医学部)
  • 森脇久隆(岐阜大学大学院医学系研究科)
  • 山本和秀(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科)
  • 池田健次(虎の門病院肝臓センター)
  • 佐田通夫(久留米大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服緊急対策研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
52,800,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
分子標的薬ソラフェニブが欧米の進行肝がん症例の生存期間を有意に延長し、我が国において開発された非環式レチノイドをはじめ複数の有望な新規抗がん剤の臨床治験が進行している。これらの抗がん剤と従来の治療法との位置づけは不明であり、重篤な副作用も懸念される。
班全体の研究として、新規抗がん剤を含めた化学療法の成績をまとめ、新規化学療法の評価と適正な患者対象の選択や使用法、副作用の課題を研究する。個別の研究として、新規治療薬の作用機序に関する研究、がん幹細胞を標的とする治療法の開発研究、免疫療法の条件の最適化を行う。また、新規抗がん剤の治療効果を予測するバイオマーカーを探索し、有用性を解析する。
研究方法
1.全体研究(研究分担者全員)
新規抗がん剤治療効果ならびに安全性調査
2.個別研究
新規抗がん剤、免疫療法、分子マーカーの同定を行う。
結果と考察
全体研究としてソラフェニブ264例とミリプラチン535例を対象として安全性ならびに治療効果の調査を行った。
個別研究として
1)我が国で臨床試験がほぼ終了しつつある非環式レチノイドの発がん抑制機構の解明を血小板由来増殖因子(PDGF-C)トランスジェニックマウスを用いて行った。また、非環式レチノイドの薬物動態臨床試験の解析から治療効果に関するバイオマーカーの候補を絞ることができた。
2)非環式レチノイドと他の薬剤の併用療法により治療効果の向上を目指す研究を行った。
3)肝がん幹細胞の分化誘導剤であるOSMによる肝がん幹細胞を分化誘導し抗がん剤の感受性を上げる治療法の可能性が示され、肝がん幹細胞療法の有用性が示唆された。
4)肝がん幹細胞に高発現すhTERT遺伝子発現を制御する遺伝子を同定し、新規肝がん治療法を開発する研究が進行中である。
5)新規糖鎖マーカーを用いた新しい肝がん診断法の有用性が示唆された。
6) 樹状細胞を中心とした肝がんの免疫療法に関する臨床試験が推進した。
7) 各種新規抗がん剤を用いた安全性、治療効果比較のための臨床試験が開始された。今後の進展が期待できる。
結論
全体研究としてソラフェニブとミリプラチンの治療効果ならびに安全性調査を「肝がんに対する新規抗がん剤使用に関する指針2010年度版」にまとめた。また、新規抗がん剤の分子機序の解明、癌免疫療法の開発、癌幹細胞をターゲットとした治療法の開発に関する研究を行った。

公開日・更新日

公開日
2011-06-06
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2012-03-21
更新日
-

収支報告書

文献番号
201030026Z