文献情報
文献番号
201025012A
報告書区分
総括
研究課題名
医療機関受診者を対象として高齢者骨折の実態調査に関する研究
課題番号
H21-長寿・一般-004
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
遠藤 直人(新潟大学大学院 医歯学総合研究科機能再建医学講座(医学部整形外科))
研究分担者(所属機関)
- 萩野 浩(鳥取大学医学部保健学科)
- 山下 敏彦(札幌医科大学医学部整形外科学教室)
- 齋藤 知行(横浜市立大学大学院医学研究科運動器病態学)
- 金谷 文則(琉球大学医学部高次機能医科学講座整形外科学)
- 山本 智章(新潟医療福祉大学転倒予防研究センタ-)
- 田邊 直仁(新潟大学大学院医歯学総合研究科地域予防医学講座健康増進医学分野)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
8,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究は医療機関を受診した骨粗鬆症を基盤とする高齢者の骨折の実態調査をおこない、骨折種類別の骨折発生率、骨折の原因を明らかにし、今後の骨折予防・健康寿命の延伸対策立案に役立てることを目的とする。
研究方法
医療機関を受診した高齢者の骨折の実態調査をおこない、骨折種類別に骨折数、骨折頻度(人口当たりの骨折率)、骨折の原因を年代別調査解析する。2010(平成22)年1月1日から12月31日の間に発生した骨折患者さんで医療機関(病院、医院)を受診した方で年齢50歳以上、男女を問わず、「腫瘍による病的骨折、交通事故、労災を除外」、当該地域に居住している(例:新潟地域では、住所が新潟県新潟市、佐渡市)の方を対象とした。骨折は脊椎椎体圧迫骨折、大腿骨頚部(近位部)骨折、上腕骨近位部骨折、橈骨遠位骨折で調査項目:年齢、性別、骨折の種類(上記)、骨折原因(転倒、転落、その他)骨折危険因子の有無についても調査した。
結果と考察
2010(平成22)年1月1日より調査を各地域において開始、2010(平成22)年12月31日調査期間を終了した。2011(平成23)年1月以降デ-タの回収、集計を進めており、骨折数、骨折率の調査結果より高齢者骨折者の実態の一部が明らかになりつつある。
結論
全国広い地域で骨粗鬆症性4骨折の大規模疫学調査を計画し、2010(平成22)1月1日から12月31日までに発生の骨折患者のデ-タを集計している。今までにない調査であり「医療機関を受診した高齢者骨折」の実態を明らかにするものである。高齢者社会における健康長寿延伸を目指す上で、骨粗鬆症を基盤とする骨折対策は重要である。本調査研究は今後の骨折対策、骨折予防対策を通じて、骨折発生の減少を期待でき、国民の保険・医療・福祉の向上を期待できると思われる。
公開日・更新日
公開日
2011-09-13
更新日
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