運動器機能不全の早期発見、診断ツールの開発

文献情報

文献番号
201025002A
報告書区分
総括
研究課題名
運動器機能不全の早期発見、診断ツールの開発
課題番号
H20-長寿・一般-002
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
星野 雄一(自治医科大学 整形外科)
研究分担者(所属機関)
  • 伊藤 博元(日本医科大学 整形外科)
  • 藤野 圭司(藤野整形外科)
  • 林 邦彦(群馬大学保険学科医療基礎額)
  • 赤居 正美(国立障害者リハビリテーションセンター)
  • 飛松 好子(国立障害者リハビリテーションセンター)
  • 星地 亜都司(自治医科大学 整形外科 )
  • 吉村 典子(東京大学医学部関節疾患総合研究講座)
  • 北 潔(北整形外科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
9,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
ロコモティブシンドロームが原因で要介護になる高齢者を早期発見する診断ツール“足腰指数25”を開発した。各項目0点から4点の配点としてあり合計0点から100点の得点範囲からなる。2年度までの調査により信頼性、妥当性の検証が済んでいる。また16点以上でロコモティブシンドロームと判定することが妥当であるとの結論を得ている。最終年度にはロコモティブシンドロームが原因で要介護になる高齢者を早期発見する診断ツールの再現性検証を行うことを目的に、多施設調査を行った。
研究方法
最終年度では205名を対象にTest-retestによる再現性検証を行った。また1-2年度の711名の調査結果を併せて916名の分析からカットオフ値の再検討を行った。
結果と考察
本質問票の良好な再現性を検証できた。
また今回の分析からも16点以上でロコモティブシンドロームと判定することが妥当であるとの結論を得ている。足腰指数25の正式な質問票は日本運動器学会ホームページからダウンロードできる(http://www.jsmr.org/)。
また簡易版である足腰指数5は自己チェックに使用できる(各0-4点。最重症20点。カットオフ:6点)
足腰指数5
1. 階段の昇り降りはどの程度困難ですか。
□ 困難でない  □ 少し困難  □ 中程度困難  □ かなり困難  □ ひどく困難
2. 急ぎ足で歩くのはどの程度困難ですか。
□ 困難でない  □ 少し困難  □ 中程度困難  □ かなり困難  □ ひどく困難
3. 休まずにどれくらい歩き続けることができますか(もっとも近いものを選んで下さい)。
□ 2~3km以上 □ 1km程度  □ 300m程度  □ 100m程度  □ 10m程度
4. 2kg程度の買い物(1リットルの牛乳パック2個程度)をして持ち帰ることはどの程度困難ですか。
□ 困難でない  □ 少し困難  □ 中程度困難  □ かなり困難  □ ひどく困難
5. 家のやや重い仕事(掃除機の使用、ふとんの上げ下ろしなど)は、どの程度困難ですか。
□ 困難でない  □ 少し困難  □ 中程度困難  □ かなり困難  □ ひどく困難
結論
足腰指数25をロコモ早期発見目的に、運動器健診に使用できる。

公開日・更新日

公開日
2011-08-08
更新日
-

文献情報

文献番号
201025002B
報告書区分
総合
研究課題名
運動器機能不全の早期発見、診断ツールの開発
課題番号
H20-長寿・一般-002
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
星野 雄一(自治医科大学 整形外科)
研究分担者(所属機関)
  • 伊藤 博元(日本医科大学 整形外科)
  • 藤野 圭司(藤野整形外科)
  • 林 邦彦(群馬大学保険学科医療基礎学)
  • 赤居 正美(国立障害者リハビリテーションセンター)
  • 飛松 好子(国立障害者リハビリテーションセンター)
  • 星地 亜都司(自治医科大学 整形外科)
  • 吉村 典子(東京大学医学部関節疾患総合研究講座)
  • 北 潔(北整形外科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
ロコモティブシンドロームが原因で要介護になる高齢者を早期発見する診断ツールの開発
研究方法
ワーキンググループにより質問票のブラッシュアップを行う。できあがった質問票の信頼性、妥当性の検証を行い、ロコモと判定するためのカットオフ値を算出する。
結果と考察
ロコモティブシンドロームが原因で要介護になる高齢者を早期発見する診断ツールを開発することを目的とし、運動器に影響を及ぼしうる25項目の質問を完成した(足腰指数25)。“各項目0点から4点の配点としてあり合計0点から100点の得点範囲からなる。信頼性、妥当性、再現性の検証が済んでおり、16点以上でロコモティブシンドロームと判定できる。簡易版である足腰指数5も簡易チェック用に使用できる。
結論

足腰指数25、足腰指数5の正式版は、日本運動器学会ホームページからダウンロードできる:http://www.jsmr.org/)。これらは運動器健診に使用可能である。

公開日・更新日

公開日
2011-08-08
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201025002C

成果

専門的・学術的観点からの成果
ロコモティブシンドロームが原因で要介護になる高齢者を早期発見する診断ツールを開発することを目的とし、運動器に影響を及ぼしうる25項目の質問を完成した(足腰指数25)。足腰指数25は各項目0点から4点の配点としてあり合計0点から100点(最重症)の得点範囲からなる。711名の一次調査、205名の二次調査の結果から信頼性、妥当性、再現性の検証を行い良好であることを確認した。また16点以上でロコモティブシンドロームと判定することが妥当であるとの結論を得た。
臨床的観点からの成果
足腰指数25を今後運動器健診に使用可能である(字数上、選択肢は省略してある。正式な質問票は日本運動器学会ホームページからダウンロードできる:http://www.jsmr.org/)。簡易版である足腰指数5も簡易チェック用に使用できる。
ガイドライン等の開発
予定なし
その他行政的観点からの成果
運動器健診に採用できる
その他のインパクト
メディカルトリビューン紙に成果が掲載された

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
5件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
4件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
投稿中
投稿中
投稿中  (2011)

公開日・更新日

公開日
2015-06-10
更新日
-

収支報告書

文献番号
201025002Z