文献情報
文献番号
202525008A
報告書区分
総括
研究課題名
ヒト胎盤幹細胞を用いた新規発生毒性評価法の開発
研究課題名(英字)
-
課題番号
24KD1005
研究年度
令和7(2025)年度
研究代表者(所属機関)
近藤 昌夫(国立大学法人 大阪大学 大学院 薬学研究科)
研究分担者(所属機関)
- 池田 賢二(大阪大学大学院 薬学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 化学物質リスク研究
研究開始年度
令和6(2024)年度
研究終了予定年度
令和8(2026)年度
研究費
13,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
化学物質の胎児曝露は血液胎盤関門を介して母体血中の化学物質が胎児血に移行することで生じているものの、未だヒト胎盤関門モデル系の確立すら立ち遅れており、化学物質の胎児曝露評価に資するヒト胎盤関門評価系の開発がヒト発生毒性評価のアンメットニーズとなっている。そこで本研究では、我が国で世界に先駆けて樹立されたヒト胎盤幹細胞(TS細胞)を用い、in vitroヒト胎盤関門モデル系を確立し、化学物質や医薬品のヒト胎盤関門透過評価系として確立することを目的とする。
研究方法
昨年度確立したJEG3細胞の単層膜培養系およびTS細胞由来ST細胞の単層膜培養系を用いて、ST関連遺伝子発現やST由来ホルモンに加え、胎盤バリア機能マーカーである密着結合(TJ)構成分子発現、膜電気抵抗値、フルオレセイン(分子量332 Da)等の透過性を解析し、分化誘導条件等の微調整を行った。
結果と考察
令和7年度は、まず、初年度の分化誘導条件を基に再現性のあるヒト胎盤モデル系の構築を進めた。次に、独自のTJ制御分子を用いて膜電気抵抗値を指標にTJバリア機能の確認を行い、TS細胞由来ST細胞とJEG-3でTJバリア分子基盤が異なることを見出した。さらに、細胞間隙透過マーカー(フルオレセイン標識デキストラン等)を用いて両モデル系においてTJバリアが機能していることを確認した。
そこで、胎盤を透過することが知られている薬剤(BCSクラス1(高溶解性、高粘膜透過性)ソタロール、フレカイニド;クラス3(高溶解性、低粘膜透過性)メトホルミン、ジゴキシン)を用いてin vitro透過性を解析し、ヒト胎盤幹細胞とJEG-3細胞で透過性に違いがあることを見出した。
また、これらのin vitro透過データを用いて、生理学的薬物動態モデリング(PBPK)解析ソフト(Simcyp™ Simulator)を用いたin vitro-in vivo外挿性評価系の構築に着手した。
そこで、胎盤を透過することが知られている薬剤(BCSクラス1(高溶解性、高粘膜透過性)ソタロール、フレカイニド;クラス3(高溶解性、低粘膜透過性)メトホルミン、ジゴキシン)を用いてin vitro透過性を解析し、ヒト胎盤幹細胞とJEG-3細胞で透過性に違いがあることを見出した。
また、これらのin vitro透過データを用いて、生理学的薬物動態モデリング(PBPK)解析ソフト(Simcyp™ Simulator)を用いたin vitro-in vivo外挿性評価系の構築に着手した。
結論
-
公開日・更新日
公開日
2026-07-03
更新日
-