再発性多発軟骨炎の診断と治療体系の確立

文献情報

文献番号
201024143A
報告書区分
総括
研究課題名
再発性多発軟骨炎の診断と治療体系の確立
課題番号
H22-難治・一般-088
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
鈴木 登(聖マリアンナ医科大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 尾崎 承一(聖マリアンナ医科大学 医学部)
  • 宮澤 輝臣(聖マリアンナ医科大学 医学部)
  • 肥塚 泉(聖マリアンナ医科大学 医学部)
  • 中島 康雄(聖マリアンナ医科大学 医学部)
  • 須賀 万智(東京慈恵会医科大学 医学部)
  • 岡 寛(東京医科大学 医学部)
  • 遊道 和雄(聖マリアンナ医科大学 医学部)
  • 山野 嘉久(聖マリアンナ医科大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
15,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
再発性多発軟骨炎(relapsing polychondritis、以下RP)は、原因不明で稀な難治性疾患である。本邦における疫学情報や病態研究は不十分であり、かつ診断・治療のための指針が作成されていない。平成22年度からは、新規治療薬開発や治療薬選択基準の策定を見据えた病態解明を目的として、RP患者の検体を収集する為の生命倫理委員会の承認を得て既に患者検体の収集を開始しており、患者由来血清、末梢血単核球、DNAを保存している。その検体を用いて、RP患者血清のサイトカイン・ケモカインアレイによる網羅的解析を行い、単球系・骨髄系の細胞由来因子の上昇を世界で初めて明らかにし、詳細な解析を進めている。さらに、免疫抑制剤の有効性を検証するための前向き臨床試験を推進する。
研究方法
基礎と臨床の研究者で構成する多施設連携のRP研究チームを組織し、それぞれの特性を生かして、以下の研究を進めている。
1)疫学調査を通じた患者の実態把握、研究・治療の拠点形成、
2)疫学調査から得られた臨床知見のデータベース化、生体組織バンク化、
3)病因・病態解明のための基礎的解析、
4)治療薬(免疫抑制剤)の有効性を検証するための臨床試験
結果と考察
本年度は多施設研究連携が組めたことにより、患者実態の疫学調査、臨床知見および生体組織バンク化に向けた症例収集の全国的展開が進んでおり、さらに疫学調査・臨床データの解析を進捗させる計画である。
 また、平成21年度成果を基盤としたステロイドと免疫抑制剤併用療法の有効性を検証するための
前向き臨床試験を、多施設医療機関連携のもとに進めている。試験に参加する医療機関の生命倫
理委員会における前向き臨床試験も承認され、患者エントリーも順調に進んであり、30症例を予定
している。これらの知見を分析し、本症に対する診断ならびに治療指針を作成する。

結論
本研究成果をもとに、RPの様々な臓器・組織の病変や症状に対応した診断と治療のガイドラインの充実を推し進め、本邦で初めての研究・治療の拠点形成、生体組織バンク化および医療機関連携を目指していく。

公開日・更新日

公開日
2011-12-27
更新日
-

収支報告書

文献番号
201024143Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
1,950,000円
(2)補助金確定額
1,950,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 0円
人件費・謝金 0円
旅費 0円
その他 0円
間接経費 0円
合計 0円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2015-06-08
更新日
-