文献情報
文献番号
201024028A
報告書区分
総括
研究課題名
稀少難治性皮膚疾患に関する調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H20-難治・一般-028
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
岩月 啓氏(国立大学法人岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 皮膚科学分野)
研究分担者(所属機関)
- 天谷 雅行(慶應義塾大学 医学部 皮膚科)
- 橋本 隆(久留米大学 医学部 皮膚科)
- 青山 裕美(国立大学法人岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 皮膚科学分野)
- 照井 正(日本大学 医学部 皮膚科学系皮膚科学分野)
- 許 南浩(国立大学法人岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 細胞生物学分野)
- 小宮根 真弓(自治医科大学 皮膚科)
- 清水 宏(北海道大学 大学院医学研究科 皮膚科学分野)
- 橋本 公二(愛媛大学 医学部 皮膚科)
- 金田 安史(大阪大学 大学院医学系研究科 遺伝子治療学)
- 小島 勢二(名古屋大学 大学院医学系研究科 小児科学)
- 池田 志斈(順天堂大学 医学部 皮膚科)
- 山本 明美(旭川医科大学 皮膚科)
- 黒沢 美智子(順天堂大学 医学部 衛生学)
- 武藤 正彦(山口大学 大学院医学系研究科 皮膚科学分野)
- 大野 貴司(くらしき作陽大学 食文化学部 栄養学科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
61,531,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
天疱瘡、表皮水疱症、膿疱性乾癬と魚鱗癬様紅皮症の4疾患群についての調査研究を実施。
研究方法
1)疫学統計、2)遺伝・病因調査、3)病態解明、4)診断・治療法開発、5)生体試料収集と、6)情報公開・啓発を実施。
結果と考察
1)臨床調査個人票を用いた疫学統計と個人票改訂を実施。魚鱗癬様紅皮症の二次全国調査を実施。症例レジストリと追跡調査を順次実施中。
2)①天疱瘡家族発症例の遺伝的背景を報告。②表皮水疱症と魚鱗癬様紅皮症では遺伝型/表現型解析データを蓄積。③乾癬の疾患関連遺伝子の機能解析に着手。
3)①天疱瘡の病因性抗原/抗体解析を進め、新診断法を開発。天疱瘡発症に関与するT細胞解析と中枢性免疫寛容の破綻を解析。腫瘍随伴性天疱瘡の抗原の一つを同定。 ②膿疱性乾癬における樹状細胞の関与、PAR2 活性化、S100蛋白/RAGE系および核内レセプターを介する角化と炎症の連鎖について研究を進めた。③表皮水疱症モデルマウスを用いて幹細胞動態と表皮細胞への分化を証明。骨髄のc-kit陰性/PDGFRα陽性細胞の表皮細胞分化能とⅦ型コラーゲン産生能を見出した。腎・造血系合併症の病態を明らかにした。④魚鱗癬様紅皮症の角層細胞剥離過程と、オートファジー機序、変異ケラチン導入細胞の機能解析を実施。
4)①天疱瘡等の血清学的診断に貢献し、高用量免疫グロブリン療法の有効性を検証し、抗CD20抗体療法の自主臨床試験に着手した。②膿疱性乾癬の血清S100A8/A9やYKL-40の臨床的意義を解析。TNFα阻害薬の有効性を検討し、顆粒球除去療法の有効性を検証。③表皮水疱症に対する培養皮膚療法を実施し、遺伝子導入療法を検討した。骨髄移植療法と骨髄間葉系幹細胞移植療法の臨床試験に向けて準備中。④魚鱗癬様紅皮症の診断基準を公開した。
5)他の厚労省研究班と共同して生体試料収集・管理・運用体制を協議中。
6)診療ガイドライン作成・改訂を行い、天疱瘡と膿疱性乾癬ガイドラインは英訳を準備中。研究成果を公開し、情報共有を推進した。研究成果を「診療の手引書」として刊行した。
2)①天疱瘡家族発症例の遺伝的背景を報告。②表皮水疱症と魚鱗癬様紅皮症では遺伝型/表現型解析データを蓄積。③乾癬の疾患関連遺伝子の機能解析に着手。
3)①天疱瘡の病因性抗原/抗体解析を進め、新診断法を開発。天疱瘡発症に関与するT細胞解析と中枢性免疫寛容の破綻を解析。腫瘍随伴性天疱瘡の抗原の一つを同定。 ②膿疱性乾癬における樹状細胞の関与、PAR2 活性化、S100蛋白/RAGE系および核内レセプターを介する角化と炎症の連鎖について研究を進めた。③表皮水疱症モデルマウスを用いて幹細胞動態と表皮細胞への分化を証明。骨髄のc-kit陰性/PDGFRα陽性細胞の表皮細胞分化能とⅦ型コラーゲン産生能を見出した。腎・造血系合併症の病態を明らかにした。④魚鱗癬様紅皮症の角層細胞剥離過程と、オートファジー機序、変異ケラチン導入細胞の機能解析を実施。
4)①天疱瘡等の血清学的診断に貢献し、高用量免疫グロブリン療法の有効性を検証し、抗CD20抗体療法の自主臨床試験に着手した。②膿疱性乾癬の血清S100A8/A9やYKL-40の臨床的意義を解析。TNFα阻害薬の有効性を検討し、顆粒球除去療法の有効性を検証。③表皮水疱症に対する培養皮膚療法を実施し、遺伝子導入療法を検討した。骨髄移植療法と骨髄間葉系幹細胞移植療法の臨床試験に向けて準備中。④魚鱗癬様紅皮症の診断基準を公開した。
5)他の厚労省研究班と共同して生体試料収集・管理・運用体制を協議中。
6)診療ガイドライン作成・改訂を行い、天疱瘡と膿疱性乾癬ガイドラインは英訳を準備中。研究成果を公開し、情報共有を推進した。研究成果を「診療の手引書」として刊行した。
結論
稀少難治性皮膚疾患(4疾患群)について、申請研究課題に沿って研究を実施し、天疱瘡や表皮水疱症マウスモデルを用いた遺伝子治療など、最先端の研究成果が生まれた。その研究成果をもとに臨床試験へ向け準備中である。病態や根治的治療についてはなお未解決の問題は多く、研究を継続する必要がある。
公開日・更新日
公開日
2011-12-27
更新日
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