文献情報
文献番号
201024027A
報告書区分
総括
研究課題名
難治性膵疾患に関する調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H20-難治・一般-027
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
下瀬川 徹(東北大学 大学院医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
- 田中雅夫(九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科)
- 武田和憲(独立行政法人国立病院機構仙台医療センター外科)
- 片岡慶正(大津市民病院、京都府立医科大学大学院消化器内科学 (兼務))
- 竹山宜典(近畿大学医学部外科肝胆膵部門)
- 伊藤鉄英(九州大学病院肝臓・膵臓・胆道内科)
- 木原康之(産業医科大学第3内科学)
- 成瀬 達(みよし市民病院消化器内科)
- 岡崎和一(関西医科大学内科学第三講座消化器肝臓内科)
- 西森 功(西森医院)
- 乾 和郎(藤田保健衛生大学・坂文種報德會病院消化器内科)
- 峯 徹哉(東海大学医学部消化器内科学)
- 神澤輝実(東京都立駒込病院内科)
- 川 茂幸(信州大学総合健康安全センター)
- 白鳥敬子(東京女子医科大学消化器内科)
- 真弓俊彦(名古屋大学医学部附属病院救急部・集中治療医学)
- 伊佐地秀司(三重大学大学院医学系研究科病態修復医学講座肝胆膵・移植外科学)
- 大西洋英(秋田大学大学院医学系研究科消化器内科)
- 大原弘隆(名古屋市立大学大学院医学研究科生体防御・総合医学専攻地域医療教育学分野)
- 佐田尚宏(自治医科大学消化器一般外科鏡視下手術部)
- 杉山政則(杏林大学医学部外科)
- 能登原憲司(倉敷中央病院病理検査科)
- 太田哲生(金沢大学医薬保健研究域医学系がん局所制御学)
- 木村 理(山形大学医学部外科学第一講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
49,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
3年間の研究期間の最終年度にあたり、2007年の全国調査の二次調査票の解析を行うこと、解析結果に基づいて各課題に結論を出すことを主な目的とした。急性膵炎・重症急性膵炎では、重症急性膵炎治療のゴールデンタイムを明らかにし、致命率改善のために最も有効な診療体系を提言する。慢性膵炎では、現状を分析し、患者予後の改善を目指した診断・治療法を提言する。自己免疫性膵炎の臨床病理像を明らかにし、国際コンセンサス形成の基盤とする。本邦の膵嚢胞線維症患者の現状を全国調査によって明らかにし、有効な診断法・治療法の開発を目指す。
研究方法
全国の医療機関を対象とし、層化無作為抽出法によって2007年の急性膵炎・重症急性膵炎、慢性膵炎、自己免疫性膵炎の全国調査を行った。平成22年度は、平成21年度に回収した二次調査票の解析を行った。また、膵嚢胞線維症の第4回全国疫学調査の一次調査の集計を行い、二次調査を開始した。班員によるワーキンググループを形成し、膵疾患診療に関する各種ガイドライン、指針の作成や改訂を行った。膵炎診療のエビデンス形成のため、いくつかの課題についてランダム化比較試験を企画・実行した。また、新しい診断法、治療法開発のために多施設共同研究を立案・実行した。
結果と考察
急性膵炎・重症急性膵炎では、重症急性膵炎患者の治療開始および専門医療施設への搬送のゴールデンタイムを発症後48時間以内とし、専門施設要件を設定した。急性膵炎診療ガイドラインを改訂し、急性膵炎初期診療指針の改訂も行った。また、急性膵炎診療実態に関するアンケート調査によって診療報酬上の問題点を指摘した。急性膵炎早期診断、壊死性膵炎の早期予測法として、尿中トリプシノーゲン2ステイック法の有用性、perfusion CTの有用性に関する多施設共同研究を展開した。慢性膵炎では、慢性膵炎臨床診断基準2009の妥当性を検討し、診療指針として膵石症の内視鏡治療ガイドライン、慢性膵炎の断酒・生活指導指針を作成し公表した。自己免疫性膵炎では、わが国の自己免疫性膵炎の臨床病理像を明らかにし、国際コンセンサス診断基準の作成に多大な貢献を果たした。膵嚢胞線維症ではわが国における膵嚢胞線維症の現状を分析し、患者診療上の問題点として未承認薬の使用状況を調査した。
結論
平成22年度に予定していた各種難治性膵疾患の全国調査による現状分析と当初設定した各課題をほぼ達成できた。
公開日・更新日
公開日
2011-12-27
更新日
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