文献情報
文献番号
201022006A
報告書区分
総括
研究課題名
戦略研究(腎疾患重症化予防のための戦略研究)
課題番号
H19-腎疾患・戦略-001
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
山縣 邦弘(筑波大学 大学院人間総合科学研究科)
研究分担者(所属機関)
- 中村 丁次(社団法人 日本栄養士会)
- 井関 邦敏(琉球大学 医学部附属病院血液浄化療法部)
- 木村 健二郎(聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科)
- 柴田 孝則(昭和大学 医学部内科学講座腎臓内科学部門)
- 古巣 朗(長崎大学 医歯薬学総合研究科)
- 槇野 博史(岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科)
- 松尾 清一(名古屋大学 大学院医学系研究科)
- 渡辺 毅(福島県立医科大学 腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座)
- 和田 隆志(金沢大学 医薬保険研究域医学系)
- 成田 一衛(新潟大学 教育研究院医歯学系)
- 伊藤 貞嘉(東北大学 大学院医学系研究科)
- 草野 英二(自治医科大学 内科学講座腎臓内科学部門)
- 冨田 公夫(熊本大学 大学院腎臓内科学)
- 藤垣 嘉秀(浜松医科大学 医学部附属病院第一内科)
- 御手洗 哲也(埼玉医科大学 腎・高血圧内科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 腎疾患対策研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
203,000,000円
研究者交替、所属機関変更
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研究報告書(概要版)
研究目的
近年、我が国の透析患者数は増加の一途を辿っている。さらには、透析予備群である慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease: CKD)患者数は全国で約1,300万人存在すると概算されている。そこで、かかりつけ医/非腎臓専門医と腎臓専門医の間の協力体制を確立し、「CKD診療ガイド」の遵守率・達成度を上げることにより、5年後の透析導入患者数を、予測される5年後の導入患者数の15%減少した値とすることを研究目的とする。
研究方法
約2500名のCKD患者を対象とし、地区基幹病院あるいは地区医師会を中心とした「かかりつけ医/非腎臓専門医と腎臓専門医間の診療ネットワーク」を募集し(全国49医師会を登録)、かかりつけ医/非腎臓専門医と腎臓専門医との診療連携を促進するための「慢性腎臓病診療連携支援システム導入群」(介入B群)と「通常診療連携群」(介入A群)の2群に割り付けるクラスター・ランダム化比較試験を実施する。
結果と考察
4ヵ年目に当たる本年度は管理栄養士に対して指導の均てん化を継続するための講習会の開催、かかりつけ医における生活・食事指導法の継続、参加者およびかかりつけ医に対するCKDに対する啓蒙を引き続き行った。また継続的に参加者には研究グループからの情報発信を定期的に重ねている。併せて「顔の見える連携」を地域で行うことへの支援も行い、将来における地域のCKD診療連携体制の基盤の底上げを行った。
結論
戦略研究の大きな目的の1つでもある、本研究終了後における医療施策へのスムーズな移行ができることを視野に入れ、現実に即した理想的なCKD診療システムを模索している。現実的問題点に対する情報還元を利用した継続的な改善作業は、将来の理想的医療を構築するための人材基盤・社会的組織基盤の創設をも達成するのに役立つと考えられ、また医療施策とする場合においてもより実際の診療現場に即した提言が可能になると考えられる。
公開日・更新日
公開日
2011-09-20
更新日
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