糖尿病診療均てん化のための標準的診療マニュアル作成とその有効性の検証 -ガイドラインを実用化するためのシステム・体制整備の視点から

文献情報

文献番号
201021071A
報告書区分
総括
研究課題名
糖尿病診療均てん化のための標準的診療マニュアル作成とその有効性の検証 -ガイドラインを実用化するためのシステム・体制整備の視点から
課題番号
H22-循環器等(生習)・指定-019
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
野田 光彦(独立行政法人 国立国際医療研究センター 糖尿病・代謝症候群診療部)
研究分担者(所属機関)
  • 稲垣 暢也(京都大学大学院医学研究科 糖尿病・栄養内科学)
  • 谷澤 幸生(山口大学大学院医学部附属病院 第3内科 糖尿病・代謝・内分泌内科学)
  • 相澤 徹(慈泉会 相澤病院 糖尿病センター)
  • 吉岡 成人(NTT東日本札幌病院 糖尿病内分泌内科、北海道大学病院 第二内科)
  • 寺内 康夫(横浜市立大学大学院医学研究科 内分泌・代謝学)
  • 曽根 博仁(筑波大学大学院 人間総合科学研究科 内分泌代謝・糖尿病学)
  • 新保 卓郎(独立行政法人 国立国際医療研究センター 国際臨床研究センター医療情報解析研究部)
  • 倉林 正彦(群馬大学大学院医学研究科 臓器病態内科学)
  • 森田 明夫(NTT東日本関東病院 脳神経外科 脳卒中センター)
  • 山縣 邦弘(筑波大学大学院人間総合科学研究科 疾患制御医学専攻 腎臓病態医学分野)
  • 船津 英陽(東京女子医科大学 八千代医療センター 眼科)
  • 半田 宣弘(国立病院機構 長良医療センター 心臓血管外科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
24,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、糖尿病診療の標準化のための包括的診療マニュアルの作成とその均てん化のために、
(1)現時点でのエビデンスを収集して病期・病態別の糖尿病診療マニュアルを作成し、また、(2)現時点ではエビデンスが不足する部分についてこれを補完・構築するための(2-a)標準化された診療データ収集・蓄積システムを永続的に構築し、かつ、(2-b)これを用いて臨床研究を遂行するための体制作りを進めることを目的とする。
(1)においては糖尿病診療マニュアルの作成を、臨床エビデンスをシステマティックにレビューすることにより行っていくことが重要である。
研究方法
(1) マニュアルの作成:糖尿病診療に関するエビデンスを一義的に重視してそれに立脚して検査の頻度や選択薬剤の優先度を明記し、診療効果の確実性と安全性を評価した。
(2) エビデンスの収集とレビュー:MEDLINEとコクランライブラリーの検索を行い、日本および全世界で行われた観察コホート研究および症例-対照研究の原著についてシステマティクレビューとメタアナリシスを行った。
(3) 診療データの収集・蓄積:国立国際医療研究センター病院において、糖尿病情報センター事業として進行中である糖尿病情報データベースに患者情報を登録し、その現状に関して予備的集計・解析を行った。
結果と考察
結果:臨床研究基盤整備のための糖尿病患者登録システムを構築し、平成23年1月末の時点で実際にすでに6,000人以上の糖尿病患者登録を行っている。また、論文情報のシステマティックレビュー等に基づき「糖尿病標準診療マニュアル(一般診療所・クリニック向け)」(詳細版、ダイジェスト版)を作成した(専門外来・拠点病院(入院)向けのものの作成にも取りかかっている。)。さらに、これに関連して、システマティックレビュー・メタアナリシスに関する英文論文2編を発表した。
考察:今後は患者登録システムによるエビデンスの創出が求められよう。
結論
上記のように、糖尿病診療マニュアルの作成と患者登録を、ほぼ当初計画どおりに行えている。

公開日・更新日

公開日
2011-06-15
更新日
-

収支報告書

文献番号
201021071Z