口腔保健とQOLの向上に関する総合的研究

文献情報

文献番号
201021054A
報告書区分
総括
研究課題名
口腔保健とQOLの向上に関する総合的研究
課題番号
H22-循環器等(歯)・一般-001
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
小坂 健(東北大学大学院 歯学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 海老原 覚(東北大学病院)
  • 渡邉 誠(東北福祉大学)
  • 三浦 宏子(国立保健医療科学院)
  • 内藤 徹(福岡歯科大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
10,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、口腔の状況が全身疾患等の人のQOLに与える影響などについて、基礎的な実験室レベルの研究から大規模コホート調査、さらにはシステマティックレビューに至るまで、分担して調査を実施した。
研究方法
分担研究者が、鶴ヶ谷コホートの解析、システマティックレビューの実施、呼吸困難と咳衝動についての基礎的研究並びに地域在住の者の口腔と言語コミュニケーションの関係についてそれぞれ調べた。
結果と考察
○鶴ヶ谷コホートを用いた縦断的検討から,男性での20歯以上の保有が軽度認知機能障害MCI発現の防止に繋がる可能性を明らかにした。
○QOLと関わる口腔と言語コミュニケーションの関係の調査のため100名の虚弱高齢者に対して音節反復検査を測定し、複合音のディアドコキネス(/pataka/・単位時間あたり発話回数)と精神的健康度との間において有意な関連性が示された。
○非喫煙男性14人と喫煙男性14人に対して、咳反射閾値、咳衝動と呼吸困難を測定し、喫煙者の咳反射感受性が低下し、さらに咳衝動の低下も伴っていることを明らかにした。
○口腔保健とQOLの向上の観点から、口腔と全身疾患等との関連において、アナリティックフレームワーク(AF)を作成し、システマティックレビューによる国内外の知見の収集・発信を実施した。

結論
口腔と全身疾患とQOLについて、いくつかの関連が確認された。

公開日・更新日

公開日
2015-10-07
更新日
-

収支報告書

文献番号
201021054Z