更年期障害に対する加味逍遥散のプラセボ対照二重盲検群間比較試験

文献情報

文献番号
201021051A
報告書区分
総括
研究課題名
更年期障害に対する加味逍遥散のプラセボ対照二重盲検群間比較試験
課題番号
H22-循環器等(生習)・一般-014
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
水沼 英樹(弘前大学 大学院医学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 吉村 泰典(慶應義塾大学 医学部)
  • 高松 潔(東京歯科大学市川総合病院)
  • 櫻木 範明(北海道大学 医学部)
  • 苛原 稔(徳島大学 医学部)
  • 久保田 俊郎(東京医科歯科大学)
  • 林 邦彦(群馬大学 医学部保健学科)
  • 加瀬 義夫(ツムラ研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
更年期障害の治療薬として漢方療法が広く使用されているが、その効果を客観的かつ科学的に評価した研究はほとんど存在しない。本研究は更年期障害の治療に対し広く使用されている加味逍遥散の有効性を科学的に評価し、本疾患における漢方療法の位置づけを明らかにすることを主目的とし、さらに加味逍遥散に特異的に効果のある症例の特性や症状をあきらかにすることを副次目的とする
研究方法
40歳以上60歳未満のほてり、不眠、精神神経症状等を有し更年期障害と診断されかつ本研究への参加を文章でもって同意のえられた症例を対症とし、加味逍遙散およびそのプラセボ薬を8週間投与し、加味逍遥散の治療効果を多施設共同、二重盲検無作為化並行群間比較試験にて検証する。加味逍遥散の効果はSDS、STAI、SF-36および簡易更年期指数で判断する。同じプロトコール研究を研究分担者・研究協力者らと共に3年間施行し、最終年度に結論を導く。
結果と考察
共同プロトコール作成およびプラセボ薬の製造が終了しており、各施設の倫理委員会承認後研究を開始した。更年期勝敗の治療薬として漢方薬が頻用されているが、その有効性については科学的に検証された報告は存在せず、本研究が世界で最初の研究となる。
結論
本研究は更年期障害に対する加味逍遥散の効果を科学的に検証することを試みた初めての研究であり、その結論如何により更年期障害の治療方法に大きな影響を及ぼす。結果が待たれるところである。

公開日・更新日

公開日
2015-10-07
更新日
-

収支報告書

文献番号
201021051Z