文献情報
文献番号
202506016A
報告書区分
総括
研究課題名
新たな歯科医師臨床研修到達目標を踏まえた歯科医師臨床研修指導ガイドライン構築のための調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
25CA2016
研究年度
令和7(2025)年度
研究代表者(所属機関)
田口 則宏(鹿児島大学 学術研究院医歯学域歯学系)
研究分担者(所属機関)
- 平田 創一郎(東京歯科大学 社会歯科学講座)
- 大澤 銀子(日本歯科大学 生命歯学部)
- 則武 加奈子(東京科学大学大学院 歯学教育システム評価学分野)
- 大戸 敬之(鹿児島大学 医歯学域鹿児島大学病院)
- 和田 尚久(九州大学 歯学研究院)
研究区分
厚生労働行政推進調査事業費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
令和7(2025)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
2,688,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
令和6年度に厚生労働省医道審議会歯科医師分科会歯科医師臨床研修部会が設置したワーキンググループでは、令和8年度の歯科医師臨床研修制度改正に向け、到達目標を含む研修内容の見直しや、研修施設・指導歯科医に対するフォローアップ体制等について検討が行われた。報告書では、指導体制・指導環境の充実が喫緊の課題であり、ハラスメント対策として相談窓口やメンター設置、外部相談窓口の活用周知、さらに研修歯科医へのアンケート調査の必要性が指摘されている。一方、医師臨床研修には指導ガイドラインが整備されているが、歯科医師臨床研修では統一的な指導ガイドラインが存在せず、実態は各施設等に委ねられている。そこで本研究では、全国394施設を対象に指導体制・労務環境等の実態調査を実施し、「歯科医師臨床研修指導ガイドライン」を作成するとともに、新たな到達目標に対応した評価方法の一部見直しを検討する。
研究方法
1)新たな到達目標に対する評価基準の検討
令和3年度に作成された「歯科医師臨床研修評価ガイドライン」を基に、新たに追加・修正された到達目標に対応する評価基準や評価の視点・観点を追記した。
2)アンケート調査
全国の単独型・管理型歯科医師臨床研修施設394施設を対象に、指導体制、労務環境、問題点等の実態把握と、指導ガイドラインに必要な内容を明確化する目的で、令和7年9月1日~10月10日にWebアンケート調査を実施した。
3)ヒアリング調査
アンケート結果を基に、特徴的な取り組みを行う10施設を選定し、研究班員が現地で担当者へのヒアリング調査を実施した。
4)ガイドラインの作成
アンケート及びヒアリング調査結果、さらに医師臨床研修指導ガイドライン(2024年度版)を参考に、歯科医師臨床研修の実情に即した「歯科医師臨床研修指導ガイドライン」を作成した。
令和3年度に作成された「歯科医師臨床研修評価ガイドライン」を基に、新たに追加・修正された到達目標に対応する評価基準や評価の視点・観点を追記した。
2)アンケート調査
全国の単独型・管理型歯科医師臨床研修施設394施設を対象に、指導体制、労務環境、問題点等の実態把握と、指導ガイドラインに必要な内容を明確化する目的で、令和7年9月1日~10月10日にWebアンケート調査を実施した。
3)ヒアリング調査
アンケート結果を基に、特徴的な取り組みを行う10施設を選定し、研究班員が現地で担当者へのヒアリング調査を実施した。
4)ガイドラインの作成
アンケート及びヒアリング調査結果、さらに医師臨床研修指導ガイドライン(2024年度版)を参考に、歯科医師臨床研修の実情に即した「歯科医師臨床研修指導ガイドライン」を作成した。
結果と考察
【結果】
1)新たな到達目標に対する評価基準の検討
令和4年3月作成の「歯科医師臨床研修評価ガイドライン」に対し、新たな到達目標に基づき評価基準や評価視点を追記した。特に、インシデント対応、病院歯科と診療所連携、情報・科学技術活用能力について新たな評価基準を整備した。
2)アンケート調査
全国394施設を対象に、研修方略、指導体制、指導環境、労務環境等66項目のWeb調査を実施し、226件(57.3%)の回答を得た。病院歯科等では高頻度疾患の症例確保が困難で、協力型施設との連携が必要との意見が多かった。指導体制は上級歯科医との連携が中心で、メンター制度導入は43.4%に留まった。相談窓口設置は進んでいたが、外部支援機関の認知度は低かった。
3)ヒアリング調査
特徴的な取組を行う10施設に対し、研究班員が現地調査を実施した。研修体制、評価、院外連携、労務管理等において多様な工夫が確認された。
4)ガイドラインの作成
医師臨床研修指導ガイドライン(2024年度版)も参考に、到達目標、研修方略、評価、指導体制・環境、労務環境、Q&Aからなる6章構成の「歯科医師臨床研修指導ガイドライン」を作成した。
5)研究班会議の実施結果
令和7年5月から令和8年2月まで計6回の研究班会議を開催し、アンケート内容、ヒアリング調査、評価方法、ガイドライン作成等について検討した。
【考察】
本研究により、歯科医師臨床研修の指導体制・労務環境には施設間差が大きいことが明らかとなった。病院歯科等では症例確保が課題であり、メンター制度や支援体制の整備も十分ではなかった。一方、先進的取組も多数確認され、これらを共有・標準化するため、指導ガイドライン整備の重要性が示された。
1)新たな到達目標に対する評価基準の検討
令和4年3月作成の「歯科医師臨床研修評価ガイドライン」に対し、新たな到達目標に基づき評価基準や評価視点を追記した。特に、インシデント対応、病院歯科と診療所連携、情報・科学技術活用能力について新たな評価基準を整備した。
2)アンケート調査
全国394施設を対象に、研修方略、指導体制、指導環境、労務環境等66項目のWeb調査を実施し、226件(57.3%)の回答を得た。病院歯科等では高頻度疾患の症例確保が困難で、協力型施設との連携が必要との意見が多かった。指導体制は上級歯科医との連携が中心で、メンター制度導入は43.4%に留まった。相談窓口設置は進んでいたが、外部支援機関の認知度は低かった。
3)ヒアリング調査
特徴的な取組を行う10施設に対し、研究班員が現地調査を実施した。研修体制、評価、院外連携、労務管理等において多様な工夫が確認された。
4)ガイドラインの作成
医師臨床研修指導ガイドライン(2024年度版)も参考に、到達目標、研修方略、評価、指導体制・環境、労務環境、Q&Aからなる6章構成の「歯科医師臨床研修指導ガイドライン」を作成した。
5)研究班会議の実施結果
令和7年5月から令和8年2月まで計6回の研究班会議を開催し、アンケート内容、ヒアリング調査、評価方法、ガイドライン作成等について検討した。
【考察】
本研究により、歯科医師臨床研修の指導体制・労務環境には施設間差が大きいことが明らかとなった。病院歯科等では症例確保が課題であり、メンター制度や支援体制の整備も十分ではなかった。一方、先進的取組も多数確認され、これらを共有・標準化するため、指導ガイドライン整備の重要性が示された。
結論
本研究では、全国の研修施設における指導上の取り組みを収集・分析し、「歯科医師臨床研修指導ガイドライン」を作成した。本ガイドラインは、令和8年度の制度改正後の歯科医師臨床研修での活用を想定し、厚生労働省ホームページ等で公開予定である。今後の制度改正等に応じ、継続的な更新も必要と考えられる。
公開日・更新日
公開日
2026-07-01
更新日
-