文献情報
文献番号
202505005A
報告書区分
総括
研究課題名
ポストSDGsを見据えた新たなUHC指標開発に資する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
24BA1003
研究年度
令和7(2025)年度
研究代表者(所属機関)
大澤 絵里(国立保健医療科学院)
研究分担者(所属機関)
- 三浦 宏子(北海道医療大学 歯学部)
- 坂元 晴香(聖路加国際大学 大学院公衆衛生学研究科)
- 野村 真利香(長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科)
- 佐々木 由理(国立保健医療科学院 公衆衛生政策研究部)
- 中西 康裕(国立保健医療科学院 医療・福祉サービス研究部)
- 渡 三佳(国立保健医療科学院 公衆衛生政策研究部)
- 五十嵐 久美子(国立保健医療科学院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 地球規模保健課題解決推進のための行政施策に関する研究
研究開始年度
令和6(2024)年度
研究終了予定年度
令和8(2026)年度
研究費
3,613,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
令和7年度は、ポストSDGsにおいて、UHCをどのような方向性および指標を用いてモニタリングする必要性があるのか、具体的に把握するために、1年目で明らになった課題点や新たな指標候補について,研究対象国の状況やモニタリングの実施可能性について,明らかにすること目的とした。
研究方法
令和7年度 も3つの分担課題にわけ、5つの分担研究を実施した。
[分担課題1] 既存のUHC指標の傾向とその課題点の分析
1-1. UHC指標改訂に関わる国際的な議論および国別UHC指標の必要性(文献および政策資料レビュー、有識者ヒアリング、指標の開発の試み)
1-2. UHCサービスカバレッジインデックスの所得水準別・地域別格差の定量化及び人間開発指数との関連分析(既存データの二次分析)
[分担課題2] 新たな保健関連サービスのUHCへの統合に関する国際的動向と指標
2-1. 口腔保健指標と UHC 指標との統合に関する分析-WHO 等の二次データを用いた関連分析と z スコアによる可視化-(既存データの二次分析)
[分担課題3] 公的な保健医療保障制度に統合する政策決定の際に必要な価値基準
3-1. 保健医療分野での気候変動政策に関する研究(文献レビュー、有識者ヒアリング)
3-2. 保健医療分野での医療技術評価に関する調査研究(文献および政府・関連組織のホームページのレビュー)
[分担課題1] 既存のUHC指標の傾向とその課題点の分析
1-1. UHC指標改訂に関わる国際的な議論および国別UHC指標の必要性(文献および政策資料レビュー、有識者ヒアリング、指標の開発の試み)
1-2. UHCサービスカバレッジインデックスの所得水準別・地域別格差の定量化及び人間開発指数との関連分析(既存データの二次分析)
[分担課題2] 新たな保健関連サービスのUHCへの統合に関する国際的動向と指標
2-1. 口腔保健指標と UHC 指標との統合に関する分析-WHO 等の二次データを用いた関連分析と z スコアによる可視化-(既存データの二次分析)
[分担課題3] 公的な保健医療保障制度に統合する政策決定の際に必要な価値基準
3-1. 保健医療分野での気候変動政策に関する研究(文献レビュー、有識者ヒアリング)
3-2. 保健医療分野での医療技術評価に関する調査研究(文献および政府・関連組織のホームページのレビュー)
結果と考察
5つの分担研究の実施から、ポストSDGsにおけるUHCモニタリングでは、既存のグローバル指標は国際比較や進捗把握に有用である一方、各国の制度や政策に合わせたUHCのモニタリングは難しく、このため、共通指標を維持しつつ、各国の実情に応じた補完的な国別指標を組み合わせる視点が重要であることが示された。日本版UHC指標の検討でも、ライフコース、持続可能性、予防、セルフケア、包摂性といった新たな視点が抽出された。口腔保健や気候変動といった新たな健康課題においてもUHCとの関連が見いだされ、さらに、HTAに関する国際比較でも、公的医療保障の対象や優先順位を決定する政策的仕組みも重要であることが示された。
結論
ポストSDGsにおけるUHCのモニタリングは、国際比較可能な共通指標の維持をしつつも、各国の政策課題を反映する補完的指標の導入や、新たな健康課題や制度的な意思決定によるUHC概念の拡大のため、より多面的なモニタリングの必要性があると考えられた。
公開日・更新日
公開日
2026-09-25
更新日
-