文献情報
文献番号
201020006A
報告書区分
総括
研究課題名
外来化学療法における部門の体制および有害事象発生時の対応と安全管理システムに関する研究
課題番号
H20-がん臨床・一般-006
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
畠 清彦(財団法人癌研究会有明病院 化学療法科)
研究分担者(所属機関)
- 大迫政彦(鹿児島市医師会病院)
- 三阪高春(霧島医師会医療センター)
- 河本和幸(倉敷中央病院)
- 横山雅大((財)癌研究会有明病院)
- 金澤旭宣(大阪赤十字病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
18,482,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
がん拠点病院またはそれに準じる一般施設における抗癌剤の外来治療の実態を調査し安全性の確保や有害事象発生時の対策、コメデイカルスタッフも活用した実施体制のあり方を提言したい。具体的にどのようなマニュアルや指針、研修会があるべきか、体制のあり方を調査して議論し、最終的に提言を行い、安全性、有効性をさらに高める。
研究方法
新規薬剤について承認や発売にあわせていっしょに準備してマニュアルを作成していく。そのマニュアルの有用性も調査する。
乳癌や大腸癌においてはこの2年間に大きな標準治療の変化があり、全国どこでも均等な化学療法が受けられるようになり、予後の大きな向上が期待されたが、抗癌剤の経験の少ない施設や、外来治療が進んでいない施設では困難となっており、これを効率的、安全に普及させることは国民の希望であり、われわれの責務でもあり、早急な普及が期待されている。有害事象対策などを調査する。実際には説明資材や同意書を独自に作成できるような時間的余裕がないといわれている。そこで作成になれている専門施設が作成を指導しながら行う。研修会を地元で行う資料についても準備する。
乳癌や大腸癌においてはこの2年間に大きな標準治療の変化があり、全国どこでも均等な化学療法が受けられるようになり、予後の大きな向上が期待されたが、抗癌剤の経験の少ない施設や、外来治療が進んでいない施設では困難となっており、これを効率的、安全に普及させることは国民の希望であり、われわれの責務でもあり、早急な普及が期待されている。有害事象対策などを調査する。実際には説明資材や同意書を独自に作成できるような時間的余裕がないといわれている。そこで作成になれている専門施設が作成を指導しながら行う。研修会を地元で行う資料についても準備する。
結果と考察
抗がん剤治療におけるセルフケアハンドブックを作成、注射薬を中心として、今年承認され発売となった新薬のマニュアルを医師、看護師、薬剤師とともに作成し全国のがん拠点施設に配布した。資材を作成する余裕のない施設のために有用となるものを作成した。
鹿児島では、2つの分担研究者の施設を中心に研修会や院外施設に対する研究も行った。
外来治療をスムーズに進行させるために施設では容易にできるもの特に経口薬の治療法はパスを統一して用いて、院外の関連施設で指導し継続できるようにした。倉敷、大阪を中心に連携のための経口抗がん剤パス資材を全国に配布した。これを利用して、経口抗がん剤の使用を教育して拡大した。一方研究班員の施設ではさらに点滴による外来抗がん剤治療に集中して行えるように改善している。
今後、どの施設に置いても外来治療が早く、安全に施行できるようになる。また今後の人材育成のための教育資材にも利用できる。
鹿児島では、2つの分担研究者の施設を中心に研修会や院外施設に対する研究も行った。
外来治療をスムーズに進行させるために施設では容易にできるもの特に経口薬の治療法はパスを統一して用いて、院外の関連施設で指導し継続できるようにした。倉敷、大阪を中心に連携のための経口抗がん剤パス資材を全国に配布した。これを利用して、経口抗がん剤の使用を教育して拡大した。一方研究班員の施設ではさらに点滴による外来抗がん剤治療に集中して行えるように改善している。
今後、どの施設に置いても外来治療が早く、安全に施行できるようになる。また今後の人材育成のための教育資材にも利用できる。
結論
外来化学療法を安全に推進するために、がん拠点施設を対象として各施設での障害因子を調査した。また点滴を必要とする抗がん剤、抗体医薬についてのマニュアルの作成と配布を行った。一方で日常から院内にそのようなマニュアルが整備されていない施設も多い。さらに多くのがんに対するパスの作成も必要という意見があった。
公開日・更新日
公開日
2015-05-15
更新日
-