International Classification of Health Interventions (ICHI) の国内普及の更なる促進に資する研究

文献情報

文献番号
202502002A
報告書区分
総括
研究課題名
International Classification of Health Interventions (ICHI) の国内普及の更なる促進に資する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
24AB1001
研究年度
令和7(2025)年度
研究代表者(所属機関)
川瀬 弘一(聖マリアンナ医科大学)
研究分担者(所属機関)
  • 岩中 督(東京大学 医学部附属病院)
  • 波多野 賢二(国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター トランスレーショナル・メディカル・センター 情報管理解析部 データマネジメント室)
  • 高橋 長裕(千葉市立青葉病院)
  • 瀬尾 善宣(社会医療法人医仁会 中村記念病院 診療部 脳神経外科)
  • 阿部 幸喜(独立行政法人地域医療機能推進機構 船橋中央病院 整形外科)
  • 小川 俊夫(学校法人常翔学園 摂南大学 農学部食品栄養学科公衆衛生学教室)
  • 荒井 康夫(北里大学 未来工学部データサイエンス学科)
  • 田中 裕次郎(埼玉医科大学 医学部小児外科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(統計情報総合研究)
研究開始年度
令和6(2024)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
1,842,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
WHO国際分類ファミリー(WHO-FIC)は、その中心分類として疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)、国際生活機能分類(ICF)、保健・医療関連行為に関する国際分類(International Classification of Health Interventions:ICHI)の3つを設けており、共通のファウンデーションから用語を引き出すことで作成しており、各分類が密接に関連している。本研究の目的は、保健・医療関連行為に関する国際分類(ICHI)の我が国での活用方法を提案し、それらを活用して継続的な教育、普及を行うスキームを確立することである。
研究方法
ICHIの今年度の動向についてWHO-FICネットワーク年次会議・中間会議での活動、および今後について記述する。また我が国でのICHIの活用例を示し、ICHIの継続的な教育、普及を行うスキームを確立する。
結果と考察
令和7年度よりHIRG コンテンツ作業が、①maps of NCSP+ to ICHI、②ICHI Reference guide、③Education and information material、④Proposals on the platform、⑤Guidance for mapping to ICHI、⑥Content alignment and harmonisation)の6つの小グループで進められている。我が国からは本研究分担者の阿部幸喜氏が上記②⑤⑥の3つの作業分野に参加、②と③についてはほぼ完成し、②のICHI Reference guide 作業では、令和7年10月に改訂版が公表された。⑥の「ICFに基づく ICHI ターゲット」と「ICHI の解剖学的ターゲットおよびICD解剖学エクステンションコード」についても確認作業を継続している。
 WHO-FIC ネットワーク中間会議は令和7年3 月31日~4月4 日にルワンダで開催され、WEBで参加した。年次会議の会議テーマは「WHO-FIC - 意味のある相互運用性」で、10 月13 日~18 日にジュネーブで開催された。ICHIにおいては、ICFに基づく ICHI ターゲットとICHI 解剖学的ターゲットと ICD解剖学的エクステンションコードの対応づけが進行中で、ハーモナイゼーションは概念・階層・重複領域の統合を目指して継続して検討されている。また我が国からは研究分担者の阿部幸喜氏がポスター発表から最終日に口頭発表の機会をいただき、脊椎外科領域のKコードにおいて、STEM7(外保連コード)とICHIコードのマッピングを行った際の比較検証結果で、ICHIステムコードだけならSTEM7のほうが親和性は高いが、エクステンションコードとICD-11を一緒に用いるとICHIのマッピング率の方が高いという報告を行った。
 ICHIの普及についてはICHI 研修会を東京、高松で開催し計33名の参加があった。研修内容は「WHO-FICの中心分類の1つである ICHI の現状」や「Extension Codes を中心とした検索方法」等の講演と、グループワークを行った。研修会開催前に9~10問の例題を予め配布し、ICHI online を用いて導き出した ICHI コードを各自が準備し、3~4名のグループ内で検討、その結果を発表していただいた。グループ演習では、疑問点や回答の導き方等に演習指導者が各グループに積極的に介入し指導した。研修会後にはアンケート調査も実施し今後のICHI普及に役立つ内容であった。ICHI研修会ではICHIテキストやICHI Reference Guideは必須のテキストであり、今回ICHI Reference Guideの「ICHI 研修会用2026年」を新たに作成した。
結論
2025年にWHAにおいてICHIの承認が期待されたが、準備不足とのことで叶わなかった。しかしながら現在Extension codesの具体的コードが振られるよう進んでおり、近年中のWHAにおいてICHIの承認が期待できる。
WHAにおいてICHIが承認されると、ICD、ICFの中心分類が同じ土俵となり、これまで以上に世界中で利用されるようになると思われる。ICHIの我が国への活用と普及については、今後も多くの方にICHIを理解していただけるよう「ICHIテキスト」「ICHI Reference Guid」を用いた講習会を継続していく予定である。そのために教育・普及の教材の基本となる「ICHIテキスト」の改訂をExtension codesの変更を踏まえて早く修正したいと考えている。今後の最大の課題は、ICHI の日本語訳の作業であり、スピード感を持って対処したい。

公開日・更新日

公開日
2026-07-03
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2026-06-29
更新日
-

文献情報

文献番号
202502002B
報告書区分
総合
研究課題名
International Classification of Health Interventions (ICHI) の国内普及の更なる促進に資する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
24AB1001
研究年度
令和7(2025)年度
研究代表者(所属機関)
川瀬 弘一(聖マリアンナ医科大学)
研究分担者(所属機関)
  • 田中 裕次郎(埼玉医科大学 医学部小児外科)
  • 岩中 督(東京大学 医学部附属病院)
  • 波多野 賢二(国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター トランスレーショナル・メディカル・センター 情報管理解析部 データマネジメント室)
  • 高橋 長裕(千葉市立青葉病院)
  • 瀬尾 善宣(社会医療法人医仁会 中村記念病院 診療部 脳神経外科)
  • 阿部 幸喜(独立行政法人地域医療機能推進機構 船橋中央病院 整形外科)
  • 小川 俊夫(学校法人常翔学園 摂南大学 農学部食品栄養学科公衆衛生学教室)
  • 荒井 康夫(北里大学大学院 未来工学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(統計情報総合研究)
研究開始年度
令和6(2024)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
WHO国際分類ファミリー(WHO-FIC)は、その中心分類として疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)、国際生活機能分類(ICF)、保健・医療関連行為に関する国際分類(International Classification of Health Interventions:ICHI)の3つを設けており、共通のファウンデーションから用語を引き出すことで作成しており、各分類が密接に関連している。本研究の目的は、保健・医療関連行為に関する国際分類(ICHI)の我が国での活用方法を提案し、それらを活用して継続的な教育、普及を行うスキームを確立することである。
研究方法
ICHIの今年度の動向についてWHO-FICネットワーク年次会議・中間会議での活動、および今後について記述する。
我が国でのICHIの活用を示し、さらにICHIの継続的な教育、普及を行うスキームを確立する。
結果と考察
令和6年度、7年度も、これまでと同様、WHO-FICネットワーク会議に参加し、ICHIの最新情報を収集するとともに、我が国から令和6年度は、日本の外科手術コードがICHIに非常に近く、マッピングさせると95%以上変換可能で、完全一致させれば国際間での診療行為の比較が可能であると発信した。さらに令和7年度は、脊椎外科領域Kコード(我が国での診療報酬コード)において、STEM7(外保連手術コード)とICHIコードのマッピングを行った際の比較検証で、ICHIステムコードだけならSTEM7のほうが親和性は高いが、エクステンションコードとICD-11を一緒に用いるとICHIのマッピング率のほうが高いという報告を行った。
 またICHIの普及については令和6年度は北海道診療情報管理研究会学術集会の講演や、ICHI 研修会では実習形式の研修とし千葉市、熊本市、仙台市で開催し計49名の参加があった。令和7年度は東京、高松で開催し計33名の参加があり、その研修内容はグループワークを行った。研修会開催1週間前に参加者に9~10問の例題を予め配布し、ICHI online を用いて導き出した ICHI コードを各自が準備し、3~4名のグループ内で検討、その結果を発表していただいた。グループ演習では、疑問点や回答の導き方等に演習指導者が各グループに積極的に介入し指導した。また毎回アンケート調査も実施し、今後のICHI普及に役立つ内容であったとの回答を多くいただいた。ICHI研修会ではICHIテキストやICHI Reference Guideは必須のテキストであり、令和7年2月にExtension codesが新たに付加されたことより「ICHI Reference Guide(翻訳 2025年)」として改訂版を令和7年3月に作成、その際に日本語訳に「訳者注」という形で修正される内容を加筆した。さらに令和8年3月にも新しく改訂されたICHI Reference Guideに対して、「ICHI 研修会用2026年」を作成した。
 令和6年度WHO-FIC年次会議後よりHIRG コンテンツ作業として、①maps of NCSP+ to ICHI、②ICHI Reference guide、③Education and information material、④Proposals on the platform、⑤Guidance for mapping to ICHI、⑥Content alignment and harmonisation)の6つの小グループで進められた。我が国からは本研究分担者の阿部幸喜氏が上記②⑤⑥の3つの作業分野に参加、②と③についてはほぼ完成し、②のICHI Reference guide 作業では、令和7年10月に改訂版が公表された。⑥の「ICFに基づく ICHI ターゲット」と「ICHI の解剖学的ターゲットおよびICD解剖学エクステンションコード」についても確認作業を継続している。
結論
ICHIにおいては、ICFに基づく ICHI ターゲットと、ICHI 解剖学的ターゲットと ICD解剖学的エクステンションコードの対応づけが進行中で、ハーモナイゼーションは概念・階層・重複領域の統合を目指して継続して検討されており、近日中のWHAでのICHI承認を目指している。
ICHI の利用者の多くは診療情報管理士などの医療事務職であり、英語表記の ICHI 検索ブラウザを、翻訳機能を用いた利用法も含めて ICHI 研修会等で指導している。国内でのさらなる活用には ICHI 検索ブラウザの日本語訳は必須である。今後は、脳神経外科領域、整形外科領域、消化器外科領域から日本語訳を開始したいと考えている。その際に現在急速進歩してきた人工知能(AI)も積極的に用いたい。

公開日・更新日

公開日
2026-07-03
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2026-07-03
更新日
-

行政効果報告

文献番号
202502002C

収支報告書

文献番号
202502002Z