文献情報
文献番号
201019038A
報告書区分
総括
研究課題名
ピロリ感染率減少時代における新しい対策型胃がん検診システム構築の検証に必要なプロトコール作成と実現可能性に関する研究
課題番号
H22-3次がん・一般-021
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
後藤田 卓志(独立行政法人 国立国際医療研究センター 消化器科)
研究分担者(所属機関)
- 小西 宏(日本対がん協会 がん検診研究室)
- 菅野 健太郎(自治医科大学 消化器内科)
- 大西 洋英(秋田大学大学院医学系研究科 消化器内科学)
- 稲葉 一人(中京大学法科大学院)
- 松山 裕(東京大学大学院医学系研究科 生物統計学)
- 福田 敬(東京大学大学院医学系研究科 臨床疫学・経済学分野)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第３次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
10,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書（概要版）
研究目的
本研究は、対策型胃がん検診で用いられている「X線検査（バリウム検診）」群と、「ピロリ菌抗体+ペプシノゲン測定（血清胃がんリスク検診）」群に無作為に振り分け比較することで、ピロリ菌感染率減少時代における新しい対策型胃がん検診システムの検証を目的とする。
研究方法
秋田県由利本荘市やＪＡ秋田の協力を得て研究計画に沿って毎年500例の症例集積を目標に6年間の前向き比較試験をスタートさせる。
①対象条件
対策型胃がん検診受診者（30歳以上、74歳以下）とする。
②主な評価項目
(ア)検査費用（胃がん1例を発見するのに要した費用）
(イ)初回登録時における両群間の胃がん検出率
(ウ)観察期間内における両群の胃がん発見率とその進行度
(エ)検査終了時（6年目）の内視鏡検査における胃がん発見率とその進行度
(オ)両群におけるプロトコール以外の任意の胃検査の頻度と必要費用
③研究期間
(ア)登録期間：平成23年6月1日〜平成25年3月31日
(イ)実施期間：最終受診者の登録後6年間
(ウ)追跡期間：由利組合総合病院保健福祉活動室にてデータ保存され追跡補足可能な全期間
①対象条件
対策型胃がん検診受診者（30歳以上、74歳以下）とする。
②主な評価項目
(ア)検査費用（胃がん1例を発見するのに要した費用）
(イ)初回登録時における両群間の胃がん検出率
(ウ)観察期間内における両群の胃がん発見率とその進行度
(エ)検査終了時（6年目）の内視鏡検査における胃がん発見率とその進行度
(オ)両群におけるプロトコール以外の任意の胃検査の頻度と必要費用
③研究期間
(ア)登録期間：平成23年6月1日〜平成25年3月31日
(イ)実施期間：最終受診者の登録後6年間
(ウ)追跡期間：由利組合総合病院保健福祉活動室にてデータ保存され追跡補足可能な全期間
結果と考察
平成22年度より3年計画で本研究を開始し、初年度では文献調査、医師・研究者・検診機関ヒアリングなど重ね、研究プロトコールを完成させた（平成23年1月27日国立国際医療研究センター倫理委員会承認 受付番号973）。
結論
本研究に基づく前向き無作為比較化対照試験が実現すれば、ピロリ菌感染率減少時代における新しい対策型胃がん検診システムの提唱が可能となる。さらに簡便な血清胃がんリスク検診の評価を行うことは、対策型胃がん検診受診率においてがん対策推進基本計画の目標である50％を達成することにも貢献できると考える。
公開日・更新日
公開日
2015-10-06
更新日
-