文献情報
文献番号
202427014A
報告書区分
総括
研究課題名
感染症流行下等の社会的な環境変化による子どもの心身への影響の評価方法及び対処法の確立に向けた研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23DA1101
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
石塚 一枝(国立研究開発法人国立成育医療研究センター 社会医学研究部)
研究分担者(所属機関)
- 森崎 菜穂(国立研究開発法人国立成育医療研究センター 社会医学研究部)
- 大久保 祐輔(国立研究開発法人国立成育医療研究センター 社会医学研究部)
- 三瓶 舞紀子(日本体育大学 体育学部健康学科)
- 小林 しのぶ(国立成育医療研究センター 社会医学研究部)
- 田中 恭子(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター こころの診療部リエゾン診療科)
- 小川 しおり(日本福祉大学 教育・心理学部心理学科)
研究区分
こども家庭科学研究費補助金 分野なし 成育疾患克服等次世代育成基盤研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和6(2024)年度
研究費
4,616,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
新型コロナウィルス感染症の流行及び感染症対策による、子どもの生活や環境等に対する変化や、それによる子どもへの心身への影響が懸念されている。食行動・食事摂取量の低下、身体活動量の低下、スクリーンタイムやソーシャルメディアの増加、うつ、不安、子どもの自殺などのメンタルヘルスへの影響やQOLの低下など多様なこどもの生活環境・健康への影響が指摘されている。本研究では、新型コロナウィルスパンデミック下での子どもの発達と心身の健康状態の実態把握、家庭や地域などこどもを支える方々向けの資材を作成することで、パンデミックのような非日常の環境で子どもが心身ともに健康で過ごせる生活環境・社会づくりを目指す。
研究方法
文献レビューのアップデート、全国調査、自治体へのインタビュー結果の分析を実施した。
レビューでは、日本語・英語の学術データベースから関連文献を収集・整理した。さらに、2023年に引き続き、学童期の子どもを対象とした全国調査を実施した。また、感染症等の非常時における家庭でのこどもへの生活支援に関する資材の作成を行った。
レビューでは、日本語・英語の学術データベースから関連文献を収集・整理した。さらに、2023年に引き続き、学童期の子どもを対象とした全国調査を実施した。また、感染症等の非常時における家庭でのこどもへの生活支援に関する資材の作成を行った。
結果と考察
文献レビューから、COVID-19 の感染予防の行動は、結果的に他の感染症の罹患の予防にもつながっていたことが確認された。全国調査では、パンデミックが沈静化して行動制限が緩和されたにも関わらず、抑うつ傾向は 2024 年においてもまだ悪化傾向が続いていたが、孤独感については、早期に改善傾向が見られた。行政インタビューを分析した結果、既存の連携体制を活用した迅速な対応が有効であることが示唆された。これらの分担研究の結果を踏まえて、子どもが心身ともに健康で過ごせる生活・社会環境を作るうえで必要となる、乳幼児から学童期にかけての子どもの心身の発達評価におけるチェックシートを作成し、新型コロナウイルスパンデミック下での子どもの発達と心身の健康状態の実態把握、家庭や地域などこどもを支える方々向けの資材を作成した。
パンデミック下での生活変化は、子どもの健康や発達に長期的な影響を与えることが示唆された。平時からの連携体制の強化と、早期支援のための評価手法が求められる。
パンデミック下での生活変化は、子どもの健康や発達に長期的な影響を与えることが示唆された。平時からの連携体制の強化と、早期支援のための評価手法が求められる。
結論
本研究により、感染拡大時における子どもの心身への影響の把握と支援の在り方が明らかとなった。今後、作成した評価ツールや知見を、保健・医療・教育現場で活用することが期待される。
公開日・更新日
公開日
2026-03-31
更新日
-