文献情報
文献番号
201011006A
報告書区分
総括
研究課題名
タウイメージングによるアルツハイマー病診断
課題番号
H20-ナノ・一般-006
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
工藤 幸司(東北大学 未来医工学治療開発センター)
研究分担者(所属機関)
- 谷内一彦(東北大学 医学部)
- 荒井啓行(東北大学 加齢医学研究所)
- 岡村信行(東北大学 医学部)
- 古本祥三(東北大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療機器開発推進研究(低侵襲・非侵襲医療機器(ナノテクノロジー)研究)
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
53,750,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
3年計画の3年度目は、1)ヒト探索的臨床研究を実施するに耐えうると思われるレベルまで達した複数のタウプローブを拾い上げること、2)それら複数のプローブの拡張型単回静脈内毒性試験を実施すること、3)可能ならば、ヒト探索的臨床研究を実施するに当たり、東北大学倫理委員会等への申請資料を揃え、同委員会等へ申請する、4)複数の候補プローブのうち、可能ならば1プローブの探索的臨床研究を本研究課題の研究期間内に実施する、であった。
研究方法
1.AD脳切片における染色性の検討
2.[18F]Cpd.Eの標識合成
3.オートラジオグラフィー実験
4.血液-脳関門透過性
5.マウスにおける拡張型単回静脈内投与による毒性試験
6.倫理委員会等への申請およびヒトにおける探索的臨床研究
2.[18F]Cpd.Eの標識合成
3.オートラジオグラフィー実験
4.血液-脳関門透過性
5.マウスにおける拡張型単回静脈内投与による毒性試験
6.倫理委員会等への申請およびヒトにおける探索的臨床研究
結果と考察
1)についてはCpd.Eを始めとする3化合物を拾い上げることができた。2)については3化合物の拡張型単回静脈内毒性試験を実施し、特に問題のないことを確かめることができた。3)および4)については東北大学の研究用PETセンターの予算のひっ迫および東日本大震災によって同センターが被災したことから、本研究期間内の倫理委員会等への申請および探索的臨床研究は実施することができなかった。
結論
[18F]Cpd.Eはタウイメージング用PETプローブの有力候補化合物と考えられた。東北大学の研究用PETセンターの予算のひっ迫および東日本大震災によって同センターが被災したことから、本研究期間内の探索的臨床研究は実施することができなかった。
公開日・更新日
公開日
2011-09-21
更新日
-