文献情報
文献番号
202427005A
報告書区分
総括
研究課題名
基礎疾患を持つ方に対するプレコンセプションケアの情報提供の充実のための研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23DA0201
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
荒田 尚子(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター病院 周産期・母性診療センター母性内科)
研究分担者(所属機関)
- 杉山 隆(国立大学法人愛媛大学 大学院医学系研究科)
- 大田 えりか(伊東 えりか)(聖路加国際大学大学院 看護系研究科 国際看護学)
- 秋山 美紀(慶應義塾大学 環境情報学部)
- 小林 佐紀子(独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター 腎臓・内分泌・代謝内科)
- 三戸 麻子(倉内 麻子)(国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター母性内科)
- 長村 杏奈(徳野 杏奈)(昭和大学 医学部)
- 三浦 瑶子(昭和医科大学 医学部内科学講座 リウマチ膠原病内科学部門)
研究区分
こども家庭科学研究費補助金 分野なし 成育疾患克服等次世代育成基盤研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和6(2024)年度
研究費
7,700,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
基礎疾患を持つ方の妊娠・出産・子育て関する情報ニーズや主治医等から受けている情報提供の現状把握と、医療・保健従事者等の現場での活用を想定した基礎疾患を持つ方を対象とした妊娠・出産・子育てに関するプレコンセプションケアの情報提供資材を作成することを目的とする。
研究方法
本研究の初年度に行われた文献レビューによる科学的なエビデンスの確認、内科各学会の専門家(医療者)と当事者に行われたアンケート調査、患者自身へのフォーカスグループインタビュー調査によって得られた臨床現場の課題とニーズをもとに、医療者および当事者用が使用する資材として、①プレコンセプションケア医療者用マニュアル、②疾患別リーフレット「プレコンノート 疾患編」(4疾患)、③プレコンセプションケア啓発用チラシ「プレコンカード」の作成をおこなった。
結果と考察
診療科を問わず医療機関で配布できる女性の性と生殖に関する基本的な情報やプレコンセプションケアに関する情報提供、②医療者に対するプレコンセプションケア教育、③医療者が知るべき、思春期/若年成人の女性の将来の妊娠・出産に関する知識のまとめ、④短い診療時間の中で医療者・当事者ともに過不足なく必要な知識を得て活用するためのチェックリストについて、補完する資材となった。しかし、今回は内科4疾患のみで、その他の重要な疾患についての資材の作成、医療者が科学的エビデンスをアップデートできる方法の創出、当事者に十分なケアが行き届くための医療システムの構築などについては今後の課題として残された。
結論
基礎疾患を持つ方に対するプレコンセプションケアの情報提供を充実させるために、①プレコンセプションケア医療者用マニュアル、②疾患別リーフレット「プレコンノート 疾患編」(4疾患)、③プレコンセプションケア啓発用チラシ「プレコンカード」を作成した。医療者からのニーズのあった、正確な知識を医療者が学ぶためのツールやワークショップ、システム構築などについては、今後展開していく必要がある。
公開日・更新日
公開日
2025-10-30
更新日
-