文献情報
文献番号
201009028A
報告書区分
総括
研究課題名
ヒトTRIM5αによるHIV-1産生阻害活性の誘導に必要な宿主因子の解析
研究課題名(英字)
-
課題番号
H22-政策創薬・一般-015
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
佐久間 龍太(東京医科歯科大学 医歯学総合研究科ウイルス制御学分野)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 創薬基盤推進研究(政策創薬総合研究)
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
3,077,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
旧世界ザルTRIM5αがHIV-1の感染を抑制することは良く知られていたが、研究代表者らは、アカゲザルTRIM5α(RhT5α)がHIV-1の感染だけでなく増殖も阻害することを、また、過剰発現させたヒトTRIM5α(HuT5α)はHIV-1粒子の成熟を遅らせる事を明らかにした。本研究では、RhT5αによるHIV-1の複製阻害のメカニズムを解明し、HuT5αがなぜHIV-1の複製を阻害できないのかを明らかにし、得られた知見に基づきHuT5αによるHIV-1複製阻害活性の誘導を試みる。平成22年度は3年間の研究計画の初年度として実験系の確立、平成23年度以降の研究対象となる複数の候補因子の同定を目的とした。
研究方法
RhT5aによるHIV-1産生阻害を支持する細胞と支持しない細胞間で融合細胞の作製し、この細胞でRhT5aによるHIV-1産生阻害がおこるかを観察、RhT5aに関わる宿主因子が必須因子か阻害因子かを調べた。
免疫沈降法によるRhT5a結合因子の探索
293T細胞へRhT5α発現プラスミドをGag発現プラスミドとco-transfectionし、RhT5αでの免疫沈降、10 % SDS-PAGE、CBB染色し、出現パターンに変化のみられたバンドを切り出してタンパク質同定を行った。
ウイルス粒子内タンパク質の解析
RhT5α存在下で産生されたHIV-1粒子を2次元電気泳動システムにて分離・展開、ゲルのCBB染色を行い、各スポットを可視化した。出現パターンに変化のみられたスポットを切り出してタンパク質同定を行った。
免疫沈降法によるRhT5a結合因子の探索
293T細胞へRhT5α発現プラスミドをGag発現プラスミドとco-transfectionし、RhT5αでの免疫沈降、10 % SDS-PAGE、CBB染色し、出現パターンに変化のみられたバンドを切り出してタンパク質同定を行った。
ウイルス粒子内タンパク質の解析
RhT5α存在下で産生されたHIV-1粒子を2次元電気泳動システムにて分離・展開、ゲルのCBB染色を行い、各スポットを可視化した。出現パターンに変化のみられたスポットを切り出してタンパク質同定を行った。
結果と考察
【融合細胞実験】融合細胞からのウイルス産生量を測定したところ、融合細胞群はHIV-1産生阻害を支持した。
【共免疫沈降法】Gagの有無によって強度の変化したRhT5a結合タンパク質のバンドから複数の候補タンパク質を同定した。共免疫沈殿による解析では、強発現下での免疫沈降法であるため侵入のステップと産生のステップを区別する事ができないが、両面より解析を行う。
【二次元電気泳動法】最初の試験より既に複数の候補が同定されたが、一度の解析しか行えていないため、追実験を要する。
【共免疫沈降法】Gagの有無によって強度の変化したRhT5a結合タンパク質のバンドから複数の候補タンパク質を同定した。共免疫沈殿による解析では、強発現下での免疫沈降法であるため侵入のステップと産生のステップを区別する事ができないが、両面より解析を行う。
【二次元電気泳動法】最初の試験より既に複数の候補が同定されたが、一度の解析しか行えていないため、追実験を要する。
結論
実施初年度の研究計画は順調に進展しており、平成23年度以降に利用していく実験系の確立に成功、更に複数の候補因子を同定し、既に解析を進すすめている。
公開日・更新日
公開日
2011-09-09
更新日
-