政策創薬総合研究

文献情報

文献番号
201009014A
報告書区分
総括
研究課題名
政策創薬総合研究
課題番号
H22-政策創薬・一般-001
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
財団法人ヒューマンサイエンス振興財団(財団法人ヒューマンサイエンス振興財団)
研究分担者(所属機関)
  • 野崎 智義(国立感染症研究所)
  • 三隅 将吾(国立大学法人熊本大学)
  • 山内 淳司(独立行政法人国立成育医療研究センター)
  • 清河 信敬(独立行政法人国立成育医療研究センター)
  • 小野寺 雅史(独立行政法人国立成育医療研究センター)
  • 奥山 虎之(独立行政法人国立成育医療研究センター)
  • 川西 徹(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 山田 雅巳(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 川崎 ナナ(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 合田 幸広(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 水口 裕之(独立行政法人医薬基盤研究所)
  • 三宅 幸子(独立行政法人国立精神・神経医療研究センター)
  • 黒瀬 光一(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 片山 和彦(国立感染症研究所)
  • 手島 玲子(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 脇田 隆字(国立感染症研究所)
  • 高橋 秀宗(国立感染症研究所)
  • 藤原 成悦(独立行政法人国立成育医療研究センター)
  • 横田 恭子(国立感染症研究所)
  • 前山 順一(国立感染症研究所)
  • 山西 弘一(独立行政法人医薬基盤研究所)
  • 長谷川 浩二(独立行政法人国立病院機構京都医療センター)
  • 道川 誠(独立行政法人国立長寿医療研究センター)
  • 相崎 英樹(国立感染症研究所)
  • 淺原 弘嗣(独立行政法人国立成育医療研究センター)
  • 倉根 一郎(国立感染症研究所)
  • 佐伯 久美子(独立行政法人国立国際医療研究センター)
  • 石田 誠一(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 梅澤 明弘(独立行政法人国立成育医療研究センター)
  • 阿久津 英憲(独立行政法人国立成育医療研究センター)
  • 鎌田 洋一(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 絵野沢 伸(独立行政法人国立成育医療研究センター)
  • 小島 肇(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 宮戸 健二(独立行政法人国立成育医療研究センター)
  • 最上 知子(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 武内 寛明(国立大学法人東京医科歯科大学)
  • 磯田 勝広(帝京平成大学)
  • 野間口 雅子(国立大学法人徳島大学)
  • 近藤 昌夫(国立大学法人大阪大学)
  • 若月 修二(独立行政法人国立精神・神経医療研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 創薬基盤推進研究(政策創薬総合研究)
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
613,065,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究事業では、画期的・独創的な医薬品の創製、先端技術の医療・医薬への応用の実現化を目指し、創薬研究等の基盤技術の向上のため、基礎的研究の開発に資することを目的とする。
特に民間企業の創薬におけるニーズと国立研究機関のシーズとのマッチングを研究の核として、政策創薬総合研究とエイズ医薬品等開発研究における先端的・基盤的技術の研究開発を推進する。
研究方法
政策創薬総合研究の研究分野は、「稀少疾病治療薬の開発に関する研究」、「医薬品開発のための評価科学に関する研究」、「政策的に対応を要する疾患等の予防診断・治療法等の開発に関する研究」、および「医薬品等開発のための画期的創薬方法の開発、およびヒト組織・細胞の利用に関する研究」の4分野に加え、「医療上未充足の疾患領域における医薬品創製を目指した研究」の5分野で行い、エイズ医薬品等開発研究では、エイズワクチン等エイズ発症防止薬を中心に3分野で実施した。特に、民間からの国立研究機関への研究委託を核とした官民共同研究を強力に推進し、単独では着手・展開が困難な研究分野を産官学が一体となり実施している。
結果と考察
平成22年度は、重点研究(官民共同型)が35課題であり、企業88社、国立研究機関11機関、大学38校、団体・試験研究法人等10機関が参加して共同研究を実施した。若手研究者奨励研究は継続課題の12課題を実施した。
また、平成22年度は3年サイクルで実施してきた官民共同型の研究課題の、最多の入れ替え時期でもあり、応募32課題中、25課題を新規課題とした。なお、事後評価と中間評価実施の課題数は23課題であり、事後評価結果は、23年度申請課題の事前評価に反映した。
結論
平成22年度の終了課題は、重点研究5課題、若手研究者奨励研究12課題となった。新規課題、継続課題、終了課題の全ての研究実績報告を取り纏めて確認し、報告書集を作成する。
*その他研究者(研究費額は研究代表者直接経費欄に合算):千田大(国際医療セ)、樋口ゆり子(京大薬)、田辺公一(感染研)、小山貴芳(国際医療セ)、林昌宏(感染研)、金子幸弘(感染研)、政木隆博(感染研)

公開日・更新日

公開日
2011-09-21
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2012-03-21
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201009014C

成果

専門的・学術的観点からの成果
医薬品の研究開発において、近年、開発に要する期間、費用が大幅に増大している。このような環境の中、本研究事業では国立研究機関と民間の研究機関とのユニークな共同研究を推進し、試験研究の共通基盤、先端技術の活用、疾病の解明などの基礎的な研究課題の実績を官民共同研究として着実に積み重ねてきている。
臨床的観点からの成果
本事業の研究は、医薬品の創製・研究開発、そして治療法の開発がメインであり、その多方面にわたる研究課題は、これらの開発研究に関連する研究機関の共通の問題点に焦点をあてている。非臨床研究がほとであるが、臨床研究に進むために解決すべき研究として、その位置づけを明確にして推進している。
ガイドライン等の開発
政策創薬総合研究の研究分野の一つである「医薬品開発のための評価科学に関する研究」においては、ガイドラインの基本となる科学的評価方法、特に、医薬品の品質、毒性、安全性などの試験方法に関わる具体的な実験データを官民共同で計画的に蓄積し、基盤となる実用研究を官民共同型の研究課題として実施した。
その他行政的観点からの成果
政策創薬総合研究の「政策的に対応を要する疾患等の予防診断・治療法等の開発に関する研究」、およびエイズ医薬品等開発研究の研究では、政策的な展開が求められる研究課題として、特に、ワクチン、感染予防、人工血液、エイズ関連医薬品の開発等に関連する研究を官民共同の特色を生かしつつ推進した。
その他のインパクト
研究成果普及を目的に発表会を実施した。平成22年度は、ガンマグロブリンの人工化とその応答機構の解析による安全性評価、血液の不思議:人工血液はどこまで血液の代わりができるかの2つの研究テーマで成果発表会を実施した。

発表件数

原著論文(和文)
10件
原著論文(英文等)
194件
その他論文(和文)
29件
その他論文(英文等)
2件
学会発表(国内学会)
194件
学会発表(国際学会等)
107件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計20件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
2件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Takahiro Masaki, Tetsuro Suzuki, Hideki Aizaki et al.
Production of Infectious Hepatitis C Virus by Using RNA Polymerase I-Mediated Transcription
Journal of Virology , 84 (11) , 5824-5835  (2010)
原著論文2
Su Su Hmwe, Hideki Aizaki, Tetsuro Suzuki et al.
Identification of hepatitis C virus genotype 2a replicon variants with reduced susceptibility to ribavirin
Antiviral Research , 85 , 520-524  (2010)
原著論文3
Noriyuki Watanabe, Hideki Aizaki, Takaji Wakita et al.
Hepatitis C virus RNA replication in human stellate cells regulates gene expression of extracellular matrix-related molecules
Biochemical and Biophysical Research Communications , 407 , 135-140  (2011)
原著論文4
Yasushi Inoue, Hideki Aizaki, Tetsuro Suzuki et al.
Chaperonin TRiC/CCT participates in replication of hepatitis C virus genome via interaction with the viral NS5B protein
Virology , 410 , 38-47  (2011)
原著論文5
Hiroyasu Akatsu, Makoto Michikawa, Norihiro Ogawa et al.
Higher activity of peripheral blood angiotensin-converting enzyme is associated with later-onset of Alzheimer's disease
Journal of Neurological Sciences , 300 , 67-73  (2011)
原著論文6
Yoshitaka Miyamoto, Naozumi Teramoto, Shin Enosawa et al.
An Improvement in the Attaching Capability of Cryopreserved Human Hepatocytes by a Proteinaceous High Molecule, Sericin, in the Serum-Free Solution
Cell Transplantation , 19 , 701-706  (2010)
原著論文7
Takahiro Ochiya, Yusuke Yamamoto, Agnieszka Banas
Commitment of stem cells into functional hepatocytes
Differentiation , 79 , 65-73  (2010)
原著論文8
Yukihiro Kaneko, Hideaki Ohno, Hidesuke Fukazawa et al.
Anti-Candida-biofilm activity of micafungin is attenuated by voriconazole but restored by pharmacological inhibition of Hsp90-related stress responses
Medical Mycology , 48 , 606-612  (2010)
原著論文9
Yukihiro Kaneko, Hideaki Ohno, Shigeru Kohno et al.
Micafungin Alters the Expression of Genes Related to Cell Wall Integrity in Candida albicans Biofilms
Jpn. J. Infect. Dis. , 63 , 355-357  (2010)
原著論文10
Kai-Ling Chang, Yuriko Higuchi, Shigeru Kawakami et al.
Efficient Gene Transfection by Histidine-Modified Chitosan through Enhancement of Endosomal Escape
Bioconjugate Chem. , 21 , 1087-1095  (2010)
原著論文11
H. Suzuki, H. Kakutani, M. Kondoh et al.
The safety of an mucosal vaccine using the C-terminal fragment of Clostridium perfringens enterotoxin
Pharmazie , 65 , 1-4  (2010)
原著論文12
Hideki Kakutani, Masuo Kondoh, Masahiro Fukasawa et al.
Mucosal vaccination using claudin-4-targeting
Biomaterials , 31 , 5463-5471  (2010)
原著論文13
Keiko Onda, Kazutoshi Iijima, Nobutaka Kiyokawa et al.
Differential effects of BAFF on B cell precursor acute lymphoblastic leukemia and Burkitt lymphoma
Int J Hematol , 91 , 808-819  (2010)
原著論文14
Mohammad Abu Yousuf, Fumika Mi-ichi, Tomoyoshi Nozaki et al.
Localization and Targeting of an Unusual Pyridine Nucleotide Transhydrogenase in Entamoeba histolytica
Eukaryotic Cell , 9 (6) , 926-933  (2010)
原著論文15
Kumiko Nakada-Tsukui, Yumiko Saito-Nakano, Tomoyoshi Nozaki et al.
Conservation and function of Rab small GTPases in Entamoeba: Annotation of E. invadens Rab and its use for the understanding of Entamoeba biology
Experimental Parasitology , 126 , 337-347  (2010)
原著論文16
Avik K Mukherjee, Kaushik Das, Tomoyoshi Nozaki et al.
Trend of Entamoeba histolytica infestation in Kolkata
Gut Pathogens , 2 (12)  (2010)
原著論文17
Yasutoshi Kido, Kimitoshi Sakamoto, Kiyoshi Kita et al.
Purification and kinetic characterization of recombinant alternative oxidase from Trypanosoma brucei brucei
Biochimica et Biophysica Acta , 1797 , 443-450  (2010)
原著論文18
Hirokazu Ohtaki, Masaji Matsunaga, Seiji Shioda et al.
Regulation of Oxidative Stress by Pituitary Adenylate Cryclase-Activating Polypeptide(PACAP) Mediated by PACAP Receptor
J Mol Neurosci , 42 , 397-403  (2010)
原著論文19
Hirokazu Ohtaki, Masaji Matsunaga, Seiji Shioda et al.
Nucleoprotein Diet Ameliorates Arthritis Symptoms in Mice Transgenic for Human T-Cell Leukemia Virus Type I (HTLV-1)
J. Clin.. Biochem.. Nutr. , 46 , 93-104  (2010)
原著論文20
M Toyoda, T Hamatani, A Umezawa et al.
Defining Cell Identity by Comprehensive Gene Expression Profiling
Current Medicinal Chemistry , 17  (2010)

公開日・更新日

公開日
2017-05-29
更新日
-

収支報告書

文献番号
201009014Z