文献情報
研究課題名
ICT活用による保健師活動評価手法の開発及びPDCAサイクル推進に資する研究
研究代表者(所属機関)
田口 敦子(慶應義塾大学 看護医療学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康安全・危機管理対策総合研究
研究報告書(概要版)
研究報告書(PDF)
文献情報
研究課題名
ICT活用による保健師活動評価手法の開発及びPDCAサイクル推進に資する研究
研究代表者(所属機関)
田口 敦子(慶應義塾大学 看護医療学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康安全・危機管理対策総合研究
研究報告書(概要版)
研究報告書(PDF)
行政効果報告
成果
専門的・学術的観点からの成果
文献検討や電子データシステムを導入している市区町村の電子データより、妊婦への保健師活動評価に向けた指標の検討とその妥当性の検討を行った。また、保健師活動マネジメントツール(ベータ版)のコンテンツである、臨床プロセスチャートならびに記録で使用する健康課題、観察、行為の標準用語を開発した。標準用語を用いた保健師記録は、書き手による表現の揺らぎを防止でき、同じ事象を同じ用語で記録として蓄積できるため、保健師活動を通して取得したデータが整理、蓄積され、その後の分析や評価を行うことが可能になる。
臨床的観点からの成果
ICTを活用した保健師活動マネジメントツール(以下、ツール)の開発を行った。ツールを用いた記録では、対象者の健康課題や支援経過を素早く把握できること、標準化された用語を使うことで同じ事象を同じ用語で記録として残すことが可能となる。また、記録が構造化されていること、観察項目や健康課題の候補一覧を参照できることで記入漏れや観察漏れを防ぐこと、記録時間を短縮することが可能となり、新任期保健師に対する現任教育への活用も期待される。
その他行政的観点からの成果
行政保健師におけるICT活用・デジタル化の実態に関する全国調査と行政保健師におけるデジタル化・ICT活用に先駆的に取り組んでいる自治体へのヒアリング結果を基に、「行政保健師におけるICT活用・デジタル化の実態に関する全国調査報告書」「保健師活動におけるデジタル化・ICT活用事例報告書」を作成し、ホームページ上で公開した。
その他のインパクト
本研究成果を普及する目的で専用ホームページを開設し、成果を公表している。また、全国調査の結果を踏まえて作成した保健師向けプログラムを2022年度には4件、2023年度は3件、2024年度は8件実施した。
加えて第83回日本公衆衛生学会にて自由集会を行い、第14回日本公衆衛生看護学会ではシンポジウムに登壇を予定している。
発表件数
その他論文(和文)
5件
日本公衆衛生雑誌1件(保健師活動におけるICT活用およびデジタル化の実態と課題:地方自治体の統括保健師を対象とした全国調査.(in press)), 日本臨床知識学会誌 4件
学会発表(国内学会)
15件
日本臨床知識学会,日本看護科学学会学術集会,日本公衆衛生学会総会
学会発表(国際学会等)
1件
Information and Communication Technology (ICT) in public health nursing practice:A review of the lit
その他成果(普及・啓発活動)
18件
保健師活動とICT・DXについての講演(本研究で開発したプログラム実施)15件、ホームページ1件、保健師活動におけるICTに関する雑誌寄稿・ニュースレター2件
特許
主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)
収支報告書
支出
| 研究費 (内訳) |
直接研究費 |
物品費 |
268,676円 |
| 人件費・謝金 |
1,995,782円 |
| 旅費 |
1,024,076円 |
| その他 |
1,212,506円 |
| 間接経費 |
1,350,000円 |
| 合計 |
5,851,040円 |