黄斑変性カニクイザルを用いた補体抑制による加齢黄斑変性の予防薬の開発

文献情報

文献番号
201009005A
報告書区分
総括
研究課題名
黄斑変性カニクイザルを用いた補体抑制による加齢黄斑変性の予防薬の開発
課題番号
H21-政策創薬・一般-002
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
岩田 岳(独立行政法人国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター 分子細胞生物学研究部)
研究分担者(所属機関)
  • 岡田 秀親(株式会社蛋白科学研究所)
  • 吉川 泰弘(東京大学大学院農学生命科学研究科(5.31迄)北里研究所(6.1より))
  • 村上 晶(順天堂大学医学部)
  • 溝田 淳(帝京大学医学部)
  • 安川 力(名古屋市立大学大学院医学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 創薬基盤推進研究(政策創薬総合研究)
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
21,539,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
独立行政法人国立医薬基盤研究所霊長類医科学研究センターの黄斑変性カニクイザルを用いてC5a補体抑制薬AcPepAならびにC3b補体抑制薬Compstatinによる黄斑ドルーゼンの抑制効果を検証する。
研究方法
黄斑部にドルーゼンが集中する個体について、AcPepAおよびCompstatinを静注あるいは硝子体へ1週間あるいは一か月間隔で投与する。投与期間中は眼底像、自発蛍光、光干渉断層像を撮影し、ドルーゼンの形状および大きさの減少で薬効評価を行う。さらに徐放剤の開発を行い、連続的徐放によるドルーゼン抑制効果を調べる。
結果と考察
これまでの実験から毎週の硝子体投与が最も効果的であった。一部のドルーゼンは消失し、生成の抑制効果が確認された。この結果、網膜色素上皮細胞への連続的な徐放効果を可能とする徐放剤の開発を終了し、平成23年度に実施する。
結論
独立行政法人国立医薬基盤研究所霊長類医科学研究センターの黄斑変性カニクイザルを用いてC5a補体抑制薬AcPepAならびにC3b補体抑制薬Compstatinによる黄斑ドルーゼンの抑制効果を検証した結果、投与間隔が短い場合にドルーゼンの消失あるいは生成抑制が観察された。

公開日・更新日

公開日
2011-09-21
更新日
-

収支報告書

文献番号
201009005Z