文献情報
文献番号
201005008A
報告書区分
総括
研究課題名
ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)母子感染予防のための保健指導の標準化に関する研究
課題番号
H22-特別・指定-010
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
森内 浩幸(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科)
研究分担者(所属機関)
- 衞藤 隆(日本子ども家庭総合研究所 母子保健研究部)
- 田島 和雄(愛知県がんセンター研究所 疫学)
- 井本 寛子(日本赤十字社医療センター 看護部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
6,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
HTLV-1母子感染予防のための保健指導を実施する際に用いられるマニュアルやリーフレット等を作成して、全国的にHTLV-1母子感染予防に関する保健指導の質の向上と標準化を図る。
研究方法
平成22年9月13日に第一回班会議を招集し、研究班としての目標、今後の計画、役割分担について話し合い、次回の班会議までに分担した内容で資料を収集し、お互いに回覧することにした。
平成22年11月22日に第二回班会議を招集し、集まった資料の検討を行い、年度末までの具体的な行程、そしてマニュアルやリーフレットやポスターなどの作成に関して、どの項目を誰が担当するのかを話し合って決めた。
それぞれ分担した項目をまとめて、平成23年1月10-11日に開催した第三回班会議において、掲載すべき内容の確認や表現の仕方について具体的な文面の添削を行い、マニュアル等のドラフトを作成した。さらにその後も持ち帰り検討をしたものについて、電子メール審議を随時繰り返し、最終版へとまとめた。
平成22年11月22日に第二回班会議を招集し、集まった資料の検討を行い、年度末までの具体的な行程、そしてマニュアルやリーフレットやポスターなどの作成に関して、どの項目を誰が担当するのかを話し合って決めた。
それぞれ分担した項目をまとめて、平成23年1月10-11日に開催した第三回班会議において、掲載すべき内容の確認や表現の仕方について具体的な文面の添削を行い、マニュアル等のドラフトを作成した。さらにその後も持ち帰り検討をしたものについて、電子メール審議を随時繰り返し、最終版へとまとめた。
結果と考察
成人T細胞白血病やHTLV-1関連脊髄症の原因であるHTLV-1の主たる感染経路は、母乳を介した母子感染である。HTLV-1キャリアが多い地域では、妊婦のスクリーニングとその結果に基づく保健指導による母子感染予防対策が成果をあげてきた。これまでキャリアが少ない地域では母子感染予防対策に積極的ではなかったが、平成20年度の厚生労働科学研究班の調査によりHTLV-1キャリアの大都市圏への拡散が明らかとなり、妊婦のHTLV-1スクリーニングを全国的実施が決定され、今後HTLV-1母子感染に関する保健指導等の実施体制の整備と、母子保健医療従事者等の指導の強化が求められ、本研究がスタートした。
平成6年度に厚生省心身障害研究「母子垂直感染防止に関する研究班」の分担研究班「HTLV-1母子感染の長期追跡および保健指導に関する研究班」(分担研究者:衞藤隆)で作成された「HTLV-1母子感染予防保健指導マニュアル」を元に、全国的にスクリーニングを行う上で、キャリアの頻度に著しい地域差があること、現行のウイルス検査法の特徴と限界を認識すること、栄養法各々の長所短所をきちんと比べること、キャリアと通知された母親を支援することに留意して、保健指導マニュアルを作成した。
平成6年度に厚生省心身障害研究「母子垂直感染防止に関する研究班」の分担研究班「HTLV-1母子感染の長期追跡および保健指導に関する研究班」(分担研究者:衞藤隆)で作成された「HTLV-1母子感染予防保健指導マニュアル」を元に、全国的にスクリーニングを行う上で、キャリアの頻度に著しい地域差があること、現行のウイルス検査法の特徴と限界を認識すること、栄養法各々の長所短所をきちんと比べること、キャリアと通知された母親を支援することに留意して、保健指導マニュアルを作成した。
結論
全国でHTLV-1母子感染予防対策を実施するために有用なマニュアルが完成した。
公開日・更新日
公開日
2011-07-05
更新日
-