我が国の保健医療制度に関する包括的実証研究

文献情報

文献番号
201001050A
報告書区分
総括
研究課題名
我が国の保健医療制度に関する包括的実証研究
課題番号
H22-政策・指定-033
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
渋谷 健司(東京大学 大学院医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 小林 廉毅(東京大学 大学院医学系研究科)
  • 橋本 英樹(東京大学 大学院医学系研究科)
  • 中村 安秀(大阪大学大学院 人間科学研究科)
  • 池上 直己(慶應義塾大学 医学部)
  • 尾形 裕也(九州大学大学院 医学研究院)
  • 泉田 信行(国立社会保障・人口問題研究所 社会保障応用分析研究部)
  • 田宮菜奈子(筑波大学大学院 人間総合科学研究科)
  • 野口 晴子(国立社会保障・人口問題研究所 社会保障基礎理論研究部)
  • 池田 奈由(東京大学 大学院医学系研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(政策科学推進研究)
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
2,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本プロジェクトの主な目標は、皆保険制度50周年の節目に当たる平成23年度に計画されているランセット日本特集号の掲載論文を作成するとともに、我が国の保健医療制度や国内外における保健政策に向けてエビデンスに基づいた提言を行うことである。具体的には、グローバルヘルスや米国の保健制度改革において議論の中心である「皆保険制度(universal coverage)」を念頭に6つのテーマにおける実証分析を行い(①わが国の皆保険度の歴史的考察と現状分析、②高齢者医療と介護の分析、③生活習慣病疾病負担と保健介入有効カバー率、④医療の質 (含効率性)、⑤国際保健戦略、⑥我が国の保健医療制度の総括)、国内外向けの戦略提言をまとめることである。
研究方法
6つのテーマごとに研究協力者を定め、包括的な実証分析のために、関連官庁統計調査の個票データの目的外使用申請も行う。これらデータをもとに本研究班の統括のもとに初期分析を進めた。
結果と考察
包括的な実証分析のために、関連官庁統計調査の個票データの目的外使用申請を行い、厚生労働省の極めて迅速かつ適切な対応により、9月の第1回査読会議に合わせて事前分析を行うことができた。平成22年9月に国際会議を開催し、ランセット編集部を含む専門家を招聘して、本領域の研究者と最先端の学術的交流を深めるとともに、研究内容の検討とpeer-reviewを行った。さらに、研究の方向性や将来ビジョンについて国際連携をはかった。
結論
過渡期にあるわが国の保健医療制度を実証的に分析し、国内外に発信することで将来戦略のビジョンを示し、同時に、ランセットという媒体を最大限活用して、わが国のグローバルヘルスにおけるプレゼンスと知的貢献の強化を行うことができると考える。本年度9月のランセット日本特集号の発刊に向けて各研究班の論文の完成度を高めていく予定である。

公開日・更新日

公開日
2011-05-27
更新日
-

収支報告書

文献番号
201001050Z