医療における情報活用を行う上での適切な疾病分類に関する研究

文献情報

文献番号
201001007A
報告書区分
総括
研究課題名
医療における情報活用を行う上での適切な疾病分類に関する研究
課題番号
H20-政策・一般-013
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
今村 知明(公立大学法人奈良県立医科大学 健康政策医学講座)
研究分担者(所属機関)
  • 菅野 健太郎(自治医科大学 医学部)
  • 落合 和徳( 東京慈恵会医科大学付属病院 産婦人科)
  • 飯野 靖彦(日本医科大学 内科 神経・腎臓・膠原病リウマチ部門)
  • 島津 章(独立行政法人国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター)
  • 中谷 純(東京医科歯科大学 情報医科学センター)
  • 小川 俊夫(公立大学法人奈良県立医科大学 健康政策医学講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(政策科学推進研究)
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
11,680,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
WHOによるICD-10からICD-11への改訂作業において、わが国は議長国として内科領域に関わることとなった。わが国においてICDは死亡統計のみならず、患者調査、DPC、診療録管理など様々に活用されており、その重要性は今後より一層高まると考えられる。本研究は、ICD-11のわが国におけるより一層の活用を実現するため、わが国の医療の実態を踏まえた適切な疾病分類について知見の集積を行い、ICD-11改訂への提言を実施する。また、疾病分類におけるわが国のプレゼンス向上を目指す。
研究方法
ICD-11としてあるべき構造について、行政関係者、医療関係者、分類学の専門家などから意見を抽出・整理し、ICD-11の構造変更の素案を作成する。また、ICD改訂作業におけるWHOの動向についても把握する。
結果と考察
国内内科TAG検討会、国内腫瘍TAG検討会を組織して、ICDの構造に関する意見の集約を実施した。さらに各種国際会議に参加してWHOのICD改訂作業の動向などを把握し、その情報の共有を実現した。特にICD-11の構造に関しては、国内内科TAG検討会メンバーが中心となって構造変更に関する素案を作成しWHO内科TAGの各作業部会に提案するなど、内科領域におけるICD改訂作業の中心的役割を担った。これにより、内科領域の改訂作業は大きく進展することとなり、ICD改訂作業全体の進捗に大きく寄与したと考えられる。また、WHOやWHO内科TAGメンバーとの定期的な電話会議の実施により、本研究班はICD改訂の最新動向を把握するばかりでなく、WHO内科TAGの改訂作業の進捗管理についても大いに貢献したと言える。2011年5月からのαドラフトの公開に向け、今後WHOやWHO内科TAGメンバー、国内検討会メンバー間のより一層綿密な情報共有と進捗管理が必要となってくると考えられる。
結論
本研究班が中心となって内科領域の構造変更の素案を作成したことに加え、改訂に関わる情報収集と発信、さらに改訂作業の進捗管理支援を行ってきたことにより、本研究班はICD改訂作業に大きく貢献したと考えられる。さらに、ICD改訂作業における日本のプレゼンス向上に関しても概ね目標を達成できたといえる。

公開日・更新日

公開日
2011-05-24
更新日
-

文献情報

文献番号
201001007B
報告書区分
総合
研究課題名
医療における情報活用を行う上での適切な疾病分類に関する研究
課題番号
H20-政策・一般-013
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
今村 知明(公立大学法人奈良県立医科大学 健康政策医学講座)
研究分担者(所属機関)
  • 菅野 健太郎(自治医科大学 医学部)
  • 落合 和徳(東京慈恵会医科大学付属病院 産婦人科)
  • 飯野 靖彦(日本医科大学 内科 神経・腎臓・膠原病リウマチ部門)
  • 島津 章(独立行政法人国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター)
  • 中谷 純(東京医科歯科大学 情報医科学センター)
  • 小川 俊夫(公立大学法人奈良県立医科大学 健康政策医学講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(政策科学推進研究)
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
WHOによるICD-10からICD-11への改訂作業において、わが国は議長国として内科領域に関わることとなった。わが国においてICDは死亡統計のみならず、患者調査、DPC、診療録管理など様々に活用されており、その重要性は今後より一層高まると考えられる。本研究は、ICD-11のわが国におけるより一層の活用を実現するため、わが国の医療の実態を踏まえた適切な疾病分類について知見の集積を行い、ICD-11改訂への提言を実施する。また、疾病分類におけるわが国のプレゼンス向上を目指す。
研究方法
現行ICDに関する問題点やICD-11としてあるべき構造や項目などについて、行政関係者、医療関係者、分類学の専門家などから意見を抽出・整理し、ICD改訂について意見発信を実施する。また、ICD改訂作業におけるWHOの動向についても把握する。
結果と考察
研究初年度には、わが国の意見集約のため、また各関連学会の連携体制の在り方の検討などを目的として国内内科TAG検討会を組織した。本検討会においてICD改訂に関して様々な議論を行い、改訂手法などに関して提言を実施した。平成21年度においては、本検討会が中心となってTAG間や作業部会間の重複領域を明確化した。また国内腫瘍TAG検討会を組織し、より幅広い意見の集約と提言を実施した。平成22年度においては、国内内科TAG検討会が中心となって構造変更の素案を作成し、WHO内科TAGの各作業部会に提案するなど、内科領域におけるICD改訂作業の中心的役割を担った。また、研究期間を通じて国際会議への出席、WHOやWHO内科TAGメンバー間との定期的な電話会議の開催などによりICD改訂の最新動向を把握したのみならず、WHO内科TAGの改訂作業の進捗管理についても大いに貢献したと言える。このように、3年間の活動を通じて本研究班はICD改訂作業全体の進捗に大きく貢献したと考えられる。
結論
本研究班は3年間の活動を通じて、ICD改訂に関する各種情報収集と発信のみならず、内科領域の改訂作業の進捗管理の支援も実施した。さらに、本研究班が中心となって内科領域の構造変更の素案を作成するなど、ICD改訂作業に大いに貢献した。これらの活動により、国内での検討体制の確立や最新情報の共有、ICD改訂におけるわが国の国際的なプレゼンス向上においては概ね目標を達成し、ICD改訂に高い貢献をすることが出来たと言える。

公開日・更新日

公開日
2011-05-24
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201001007C

成果

専門的・学術的観点からの成果
WHOによるICD-10からICD-11への改訂作業において、 本研究班はICD改訂に関する各種情報収集と発信、内科領域の改訂作業の進捗管理支援のみならず、TAG間や作業部会間の重複領域を明確化したうえで、本研究班が中心となって内科領域の構造変更の素案を作成した。これらの成果は、ICD改訂作業全体の進捗に大きく寄与し、ICD改訂における日本の国際的なプレゼンス向上においては概ね目標を達成したと考えられる。
臨床的観点からの成果
特記事項なし。
ガイドライン等の開発
特記事項なし。
その他行政的観点からの成果
特記事項なし。
その他のインパクト
特記事項なし。

発表件数

原著論文(和文)
2件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
5件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
9件
学会発表(国際学会等)
1件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
佐野友美、赤羽学、今村知明 他
国際疾病分類ICD-11改訂の動向―2015年の完成に向けて―
医療情報学 , 28 (6) , 293-300  (2009)
原著論文2
柏井聡、飯野靖彦、及川恵美子 他
ICD-11(国際疾病分類第11版)α原稿起草のための研修会(ICD-11α Draft Training Meeting)参加報告
厚生の指標 , 57 (2) , 1-4  (2010)

公開日・更新日

公開日
2014-05-21
更新日
2015-05-26

収支報告書

文献番号
201001007Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
11,680,000円
(2)補助金確定額
11,680,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 0円
人件費・謝金 0円
旅費 0円
その他 0円
間接経費 0円
合計 0円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2014-05-19
更新日
-