健康危機発生時における行政機関相互の適切な連携体制及び活動内容に関する研究

文献情報

文献番号
200942036A
報告書区分
総括
研究課題名
健康危機発生時における行政機関相互の適切な連携体制及び活動内容に関する研究
課題番号
H21-健危・一般-012
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
多田羅 浩三(財団法人 日本公衆衛生協会)
研究分担者(所属機関)
  • 佐々木 隆一郎(長野県飯田保健所)
  • 岸本 益実(広島県北部保健所)
  • 澁谷 いづみ(愛知県半田保健所)
  • 緒方 剛(茨城県筑西保健所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康安全・危機管理対策総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
15,385,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
保健所が、保健所組織内連携に加え、地域内、都道府県内、及び他の都道府県等との連携体制を構築し対応できるようにするために、健康危機管理12分野について二年間で以下の5つの検討を行う。
①健康危機管理12分野に対して、保健所の持つ課題の抽出と具体的解決策の提示を行うこと
②健康危機管理における連携方法を検討すること
③全国保健所が健康危機管理を行うに当って保健所を支援するシステムを検討すること
④全国保健所が経験する健康危機管理情報を収集・整理し、その経験を共有すること
⑤毎年新規に発生する健康危機管理事例に対する対応を検証し、新たな連携体制の必要性を検討すること
研究方法
研究を行うに当って、横断的な研究を行うために総括班内に研究分担研究班4つを作成した。また、各健康危機管理分野について研究を行うために9つの分野研究班を設け、研究を行った。
結果と考察
本研究班は、二年計画の初年度である。4分担研究班と9つの分野研究班の初年度の研究概要は以下のようである。
《分担研究班》
1.普及・普及・地域間・多職種間連携分担
・12健康危機管理分野について、全国各ブロック別の保健所の健康危機管理体制の準備状を分析。効率的普及のための準備を終了。
・都道府県単位での多職種間連携のあり方について検討。多職種連携マニュアルの作成と連携チームの作成を開始。
2.保健所支援・保健所間連携分担
・全国の保健所が健康危機管理を的確に行うための支援を行う。保健所支援システム検討チームを設け、支援システムを稼動。
3.事例検討分担
・全国保健所が経験した健康危機管理事例を収集。保健医療科学院のH-CRISIS上で提供中。今年度はこれまでに43事例を追録。
4.事例調査・地域内連携分担
・保健所と地域住民との連携についての全国保健所アンケート調査を完了。各分野班に事例の提供を終了。
・新規に発生した全国チェーン店での食中毒事例調査を食品安全班と共同で実施。
《分野研究班》
1.原因不明分野研究班2.自然災害分野研究班3.医療・介護安全分野研究班4.食品安全分野研究班5.感染症・結核分野研究班6.精神分野研究班7.飲料水分野研究班8.生活環境安全分野研究班9.原子力分野研究班※各分野研究の詳細については総括研究報告書を参照。
結論
今年度は、8つの分野研究班では、昨年度に「健康危機管理体制尾評価、効果の評価に関する研究班」が、全国保健所に対して行った調査結果を基礎資料として、各健康危機管理分野が持つ保健所の課題を解決するための方法論の検討をほぼ終了した。

公開日・更新日

公開日
2010-06-15
更新日
-