文献情報
文献番号
202408020A
報告書区分
総括
研究課題名
社会経済的要因による栄養課題の解決に向けた食環境整備のためのツール開発研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23FA1011
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
村山 伸子(新潟県立大学 人間生活学部)
研究分担者(所属機関)
- 西岡 大輔(大阪医科薬科大学 総合医学研究センター医療統計室)
- 堀川 千嘉(新潟県立大学 人間生活学部 健康栄養学科)
- 坂本 達昭(熊本県立大学 環境共生学部)
- 小林 知未(武庫川女子大学 食物栄養科学部)
- 太田 亜里美(佐々木 亜里美)(新潟県立大学人間生活学部 健康栄養学科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和6(2024)年度
研究費
7,700,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
健康日本21(第二次)と健康日本21(第三次)において、健康寿命の延伸と健康格差の縮小が基本的な方向の一つとして掲げられている。本研究の目的は、経済的要因による栄養課題の解決に向けた食環境整備に寄与することである。具体的には、(1)生活状況を踏まえた栄養・食生活の実態分析をする、(2)国内外の効果的な取組事例を収集する。(3)これらの結果をふまえ、栄養課題の解決に向けた食環境整備の取組を進めるため、自治体、市民社会、食品関連事業者・メディア等の事業者がそれぞれ利用可能な支援ガイド等を作成する。
研究方法
項目1 生活状況を踏まえた栄養・食生活の実態分析(研究分担者:西岡、堀川)
西岡は、生活保護利用者の生活実態について、A市で2018〜2023年度に健康診査を受診した30代生活保護利用者の健診および問診票データを分析し、非利用者との比較を行った。堀川は、生活保護利用者について2019年の「家庭の生活実態及び生活意識に関する調査」と「社会保障生計調査」のデータを連結したデータベースを作成し、食費の支出に関連する要因を分析した。
項目3 自治体、市民社会、食品関連事業者等の事業者が利用可能な支援ガイド・ツールの作成(研究分担者:坂本、小林、太田)
令和5年度に実施した国内外の効果的な取組事例、先行研究、自治体からの意見等をもとに、ガイドとツールを作成した。
項目4 情報の蓄積、見える化、分析を行う手法の提言(研究代表者:村山、研究分担者:西岡)
先行研究、自治体へのヒアリングを基に手法を検討した。
西岡は、生活保護利用者の生活実態について、A市で2018〜2023年度に健康診査を受診した30代生活保護利用者の健診および問診票データを分析し、非利用者との比較を行った。堀川は、生活保護利用者について2019年の「家庭の生活実態及び生活意識に関する調査」と「社会保障生計調査」のデータを連結したデータベースを作成し、食費の支出に関連する要因を分析した。
項目3 自治体、市民社会、食品関連事業者等の事業者が利用可能な支援ガイド・ツールの作成(研究分担者:坂本、小林、太田)
令和5年度に実施した国内外の効果的な取組事例、先行研究、自治体からの意見等をもとに、ガイドとツールを作成した。
項目4 情報の蓄積、見える化、分析を行う手法の提言(研究代表者:村山、研究分担者:西岡)
先行研究、自治体へのヒアリングを基に手法を検討した。
結果と考察
項目1 生活状況を踏まえた栄養・食生活の実態分析
1)30歳代の生活保護利用以前から不健康な生活習慣が形成されている実態が示された(西岡)。
2)電子レンジを保有する世帯では魚介類、肉類の購入量が多いことが示された。電子レンジを活用した食支援が有効である可能性がある。(堀川)
項目3 自治体、市民社会、食品関連事業者等の事業者が利用可能な支援ガイド・ツールの作成
自治体の衛生部局の栄養専門職が活用することとし、ガイドブックと支援に使える教材等のツールを作成した。第1章自治体での食生活支援環境づくり(太田)、第2章子どもの居場所における食スキルの支援環境づくり(坂本)、第3章食品事業者等における食生活支援環境づくり(小林)。各ガイドの中で使用するツール(リーフレット、ビデオ等)を作成した。
項目4 情報の蓄積、見える化、分析を行う手法の検討
全ての自治体が保有するデータとして、福祉事務所が保有する基本管理データ、医療扶助・介護扶助レセプトデータ、健診データがある。自治体の通常業務の中で把握可能なデータとして、福祉事務所の健康管理支援事業でフェイスシートを用いた生活習慣の把握が可能、福祉事務所以外では、母子手帳交付状況、乳幼児健診、保育所・学校健診、地域福祉計画のアンケート等がある。これまでの研究から健康づくり部門でデータ収集が推奨される項目をあげた。以上のデータを連結して分析する方法と事例を提示した。
1)30歳代の生活保護利用以前から不健康な生活習慣が形成されている実態が示された(西岡)。
2)電子レンジを保有する世帯では魚介類、肉類の購入量が多いことが示された。電子レンジを活用した食支援が有効である可能性がある。(堀川)
項目3 自治体、市民社会、食品関連事業者等の事業者が利用可能な支援ガイド・ツールの作成
自治体の衛生部局の栄養専門職が活用することとし、ガイドブックと支援に使える教材等のツールを作成した。第1章自治体での食生活支援環境づくり(太田)、第2章子どもの居場所における食スキルの支援環境づくり(坂本)、第3章食品事業者等における食生活支援環境づくり(小林)。各ガイドの中で使用するツール(リーフレット、ビデオ等)を作成した。
項目4 情報の蓄積、見える化、分析を行う手法の検討
全ての自治体が保有するデータとして、福祉事務所が保有する基本管理データ、医療扶助・介護扶助レセプトデータ、健診データがある。自治体の通常業務の中で把握可能なデータとして、福祉事務所の健康管理支援事業でフェイスシートを用いた生活習慣の把握が可能、福祉事務所以外では、母子手帳交付状況、乳幼児健診、保育所・学校健診、地域福祉計画のアンケート等がある。これまでの研究から健康づくり部門でデータ収集が推奨される項目をあげた。以上のデータを連結して分析する方法と事例を提示した。
結論
令和5年度の実態把握と事例収集、令和6年度の実態把握を踏まえ、社会経済的要因による食環境整備のための支援ガイド、ツールを作成し、Webサイトへの掲載を行った。自治体が保有する生活困窮者の健康・食生活に関するデータを用いた分析手法と事例を提示した。
公開日・更新日
公開日
2026-06-12
更新日
-